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2024年5月26日 斑ら雪遥か/鳥海山・祓川

毎年のことだが、GWが終わってもまだ山には雪が残っている。梅雨に入ってしまえばもう諦めも付くが、なんとかその前に一回滑り納め、板納めをしたいと思うのだが、実際には天気だったり都合だったりが合わずにフェードアウトという事が多い。昨年は晴れ間を狙って鳥海に行ったものの、雷雨にヤブ漕ぎというトホホな結果だった。今年はスケジュール的にこの週末がラストチャンスと思われ、週間予報を眺めていた。O竹さんは土曜日に入るという計画だが、僕の見立てでは、前日の気圧の谷通過後に寒気が入り高気圧前面は回復が遅れるのではと思われた。ということで日曜の計画を上げたところ、大学院生のT辺くんが同行となった。祓川の山スキーは行ったことがないとのことで、かねてからの希望だったようだ。情報ではやはり少雪で湯の台方面も既に雪が切れているようだし、百宅はアプローチに不安があり、実質祓川一択。

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前日の夕方に仙台を出て関山峠、新庄経由で夜道を走る。高速延びたとはいえまだまだ時間がかかる。鳥海に近づく程に気温が下がってきた。これは祓川は相当寒かろうと松ノ木峠を越えた所でテントにもぐりこんだが、それでも夜中は寒くて往生した。
矢島駅近くで車中泊のO竹さんを訪問して昨日の情報をもらってから、祓川の駐車場に登り付くと幸いにして無風快晴。朝日に照らされるとすっかり暖かくなった。3週間ぶりの竜ヶ原湿原はすっかり雪が融けて木道が出ていた。

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祓川の神社のところから雪の上に乗り、途中夏道のルートよりやや東側のトレースを辿ると、ところどころ心もとない箇所はあったものの、一か所脱いだだけでほぼスキー歩行で登ることが出来た。もっと雪の多い時期でもこちらの方が滑りやすいかもしれない。ところどころしめ縄や竹竿が残されていたので、「冬道」なのだろう。

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T辺くんはフィルムクラストを楽しみにしていたが、さすがにこの季節では。と思ったら、昨日今日の寒さのせいか、だんだんそれっぽい雪が出てきた。一方駐車場では無風だったが、登る程に風が出てきた。

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この辺りはまだまだ雪の大斜面。最後の斜面も雪が固くないのでほとんどスキンで登れる。稜線直下雪が切れたところにスキーデポで七高山へ。

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頂上の岩の隙間から新山方向を覗き込むと、強風が吹き付けてびっくりする。T辺くんは七高山も初めてとのことで頂上の眺めを味わっているが、こっちはそそくさとスキーデポに戻る。

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頂上から右に右にトラバースで唐獅子平方向を目指して滑降。こちら側に入ると一層風が強まるが、雪面はきれいなザラメ。大斜面を気持ちよく滑れた。T辺くんも満足の様子。

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唐獅子平の小屋まで標高差500メートル強の滑降。小屋には休んでいる先客が二人。お話しを聞くと、お二人とも70代とのこと。百宅口から登ってきて、ここで山頂に行ったお仲間を待っているとのことだが、ここまで登って来るだけでもすごい元気です。大清水までクルマで入れたとのことだった。(以前には法体の滝から歩いたことも、なんて話もされていた。。)
我々はちょっと休憩して、さあ登り返すか。。

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戻りは頂上には登らず、なるべく適当なところからトラバースを。と思っても雪のつながっているところを辿ると結局標高2050メートル。風はますます強くなってきたようだ。

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祓川コースに戻るとだいぶ風は弱くなる。たぶん今シーズンのラストラン。滑り下りるほどに雪面は凸凹になってきた。七ツ釜の下からは登りのGPSログを確認しながら、慎重に雪渓の迷路を辿る。上空はだいぶ雲が増えてきた。

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唐獅子平からおよそ2時間で祓川の駐車場に帰着。帰り支度をしていると消防車が数台サイレンを鳴らして登ってきた。何があったのか、小屋も別に煙が出ている様子もなかったのだが。我々は無事滑り納め終了と帰途についた。

帰り道からは斑ら雪とはいえ、まだまだたっぷり雪を頂いた鳥海山がよく見えた。天気さえ恵まれればまだ滑れるとは思うが、片道4時間はやっぱり長いし、唐獅子平まで行けたのでもう未練なし。
次回更新は11月かな、多分。。それでは皆さまごきげんよう。

斑ら雪 はるばる来ぬる旅の空   原諾斎
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2024年5月4-5日 霊山巡礼/鳥海山・月山

連休後半どこか山に、なるべく人気のないところとあれこれ考えていたのだが、ともかく今年は雪のある所は限られそうだし単独だしということで、結局は真逆の人が一杯来そうな鳥海の祓川と月山という計画になった。お題目としては、いまだちゃんと山で使ったことがないBCクロカンで山に登る!

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前の夜に出発、矢島駅前の駐車場で車中泊し、夜明けとともに祓川に向かう。6時頃の到着だが、下のキャンプ場の駐車場も既に満車に近かった。予想はしていたが人が多い。朝食に丸亀のうどんを食べて準備する。

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キャンプ場の入り口から雪は続いていてスキーを履く。神社の上の最初の急斜面からステップソールではスリップしそうになるので極力傾斜の緩いところを選んでジグザグを切ることになる。かなりストック頼みの登りで腕力に負担がかかる。

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七ツ釜の小屋下の斜面はあきらめてスキーを背負いツボ足で行く。板自体が軽いので、背負うのはあまり苦にならない。

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避難小屋の上からは氷の薬師に向かってしばらく緩い登りが続く。この辺りならステップソールで登行可能。

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頂上への最後の急斜面はまた板を背負ってアイゼン装着。緩んだザラメ雪なのでツボ足でも登れるが、アイゼンの方が足元が安定して楽だ。とはいえ急斜面の直登はしんどい。下を振り返ると広い斜面のそこら中に登山者とスキーヤー・ボーダーの姿が蟻のように見える。

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七高山ピークのやや北側に出た。ピークを見ると火口壁側が切れ落ちオーバーハングしている。横から見る方がコワい。

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新山北面から千蛇谷方向の眺め。雪の少ないシーズンだったが、北面はまだまだ真っ白に見える。

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登っている時はやや風があったが、段々収まってきたようだ。せっかくの天気なので新山を往復する。七高山はまさにスキー場の賑わい、混雑ぶりだったが、新山の方はだいぶ静かだ。

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七高山に戻って、いよいよ問題の滑降。スキンを剥がす手間もなく、板を履けば準備OK、なのだが、、、
ちょうど同じ頃にドロップして行くテレマーカーの華麗なテレマークターンを眺めながら、自分は慎重にアルペンターンで下りて行く。幸い雪がだいぶん緩んでいるのでそれなりには滑れるが、ともかくここは転ばずに下りれればいい。急なところが終わって後ろを振り返り一息つくが、一息どころか盛大に息が切れる。普通の山スキーの3倍ぐらい疲れる感じだ。

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それでも緩斜面になってからは快調。息を切らしながらもここまで40分ほどで下りてきた。

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駐車場に戻ると入りきれない車の路駐の列が出来ていた。車のナンバーからも全国から人が集まっているのが伺われた。ともかくぎりぎりお昼前に行動終了。

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ちょうど昼時、矢島の町まで下りて、「大黒屋」で昼食。昔ながらの中華そば、口コミ通りうまかった。
矢島線沿線ののどかな風景を眺めながら本荘市内方向に走って7号へ。国道を南下すると、途中でババヘラ発見!思わず駐車場に入り1個購入。

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ここは仁賀保市のフェライト子ども科学館などがある場所。屋外の遊園地もあって子供連れで賑わっていた。さすがTDKの企業城下町という感じだ。背景にこの鳥海山の眺め。人口減少県といわれる秋田だが、子育てには素晴らしい環境なんじゃなかろうか。

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さらに日本海を眺めながら南下し、吹浦の西浜キャンプ場へ。GW中とあって、予約不要のこのキャンプ場でも入れるか不安だったが、無事受付完了。駐車場もほぼ満車だったが、サイトはまだスペースが空いていた。もっとも、鳥海で少し枝を拾って薪を準備してきたのだが、薪の持ち込みは禁止とのこと。炭でバーベキューはOKらしいので、近くのJAストアで買ってきてひっそりと炭火を眺めた。缶ビール2本とワンカップ2本ですぐに酔っ払い撃沈。まわりはテントで一杯だがみんなマナーがいいのか、静かな夜だった。

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翌朝、夜明けと共に起床。さっさと朝食、撤収を済ませて6時過ぎに月山へと移動開始。
吹浦からすぐに高速に乗ると、進行方向に月山が見えてくる。鳥海山と月山をハシゴなどまるで都会の登山者みたいだが、まあ霊山巡礼ということにしておこう。ちょうど月山西面は朝はまだ日陰だが、4月に登った尾根に先に日が当たって輝いている。月山のビアンコグラートだな、と独り言。

姥沢の駐車場には順調に8時前に到着したものの、こちらも予想通りの大賑わい。リフト乗り場に着いてみるとやはり長蛇の列が建物の一番奥まで折り返して外に続いている。ここでだいぶタイムロスとなった。

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リフト上駅からは牛首に向かってしっかりトラバス道が出来ているようなのでそれに乗る。昨日よりスタート時間が遅いせいか、雪が軟らかくステップソールの効きもいいようだ。スキンを貼っているよりも前に足を出す抵抗が少ないように感じて、なかなか快調。

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牛首からはまたスキーを背負ってアイゼン装着。最後は雪が切れて石段道の登りになる。

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初めて気付いたが、頂上台地の入り口にでかい句碑が立っている。「雲の峰いくつ崩れて月の山 桃青」とあり、今まで芭蕉の句だと思い込んでいたが違ったのだろうか、と疑問が残った。帰ってから調べると、芭蕉がその前に使っていた俳号が桃青ということだったが、奥の細道の頃には既に芭蕉を使っているらしいので、この句碑になぜ桃青と彫ったか、さらに疑問は深まるのであった。

月の山雲なき今日は雪の峰 原諾斎

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頂上の神社はこの前行ったので省略。手前から雪の上に出て休憩と滑る準備をするが、見たところこちら側を滑っている人は見当たらない。一人スキーの人が来たのでちょっとお話ししたが、登り返し組ではないようだった。
清川行人小屋の方角に見当を付けて滑り出す。最初は雪面のきれいな大斜面、傾斜も緩いのでテレマークで滑ってみると意外に良い調子だった。さすがオレ様。。。

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小屋が見えてくると、所々ブッシュ帯も出てきて、避けながらかつ傾斜の緩いところを選んで滑る。最後は尾根を少し歩いて小屋の前に出た。

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小屋のまわりには足跡がなかったが、一応中を覗いてみた。相変わらずきれいに整理されているようだった。さて、仕方ない、登り返すか。

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なるべく緩やかに登ろうと迂回コースを辿ると、先行数名分の登りトレース。しばらく登ると先行者の姿が見えた。大斜面も所々にヤブ地帯が出ている。過去にはあまり記憶がない。やはり雪は少ないのだろう。

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1850mまで登って、四ツ谷川の雪渓目指して藪漕ぎ。ちょうど同じところを2名パーティと相前後して雪渓に出た。

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この雪渓は急だしクラックが開いてたりなので、もちろんアルペンターン。安全第一。

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最後にゲレンデに戻って姥の斜面。全面コブが出来ていて、ここが二日間で一番難儀だった。ともかくここまで一度もコケずに滑れたから上出来。と思ったら駐車場の手前の狭いところで一回コケた。まあ、これはノーカウントにしておこう。

混雑を避けようと大井沢の湯ったり館へ。ところがこちらも朝日の登山客やらで結構混雑、あまり湯ったりも出来なかった。いや、GWではマシなほうだな。
BCクロカン山スキー、お天気に恵まれたこともあるが、ザラメ雪の春スキーならこれでいいなというのが今回の感想というか収穫。

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2024年4月27日 残雪未練/蔵王温泉スキー場

GWを前にして、連日蔵王のライブカメラを眺めていた。3月に幾分持ち直したとはいえ、もとよりの暖冬。スキー場の営業も日毎に縮小し、いよいよ中央ゲレンデのみのリフト営業となった。GWもお天気はいいが、気温上昇の予報。連休初日にゲレンデに向かった。
横倉のロープウェイ駐車場は連休というのにガラガラ。スキー板を手にゴンドラに乗り込もうとすると、職員の人から「雪ありませんよ」と念を押される。ユートピアも既に終了しているので御もっとも。いやクロカンなので、とか適当に言い訳して乗車。
ザンゲ坂、樹氷原コースも滑走不可なのだが、フニテルは何も言われずに乗せてくれた。樹氷シーズンが嘘のような閑散具合だった。

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お地蔵さんはご覧のように小地蔵含めて全身露出。ともあれ今シーズンの無事を感謝してお礼参り。今日はいろいろ考えてBCクロカン。

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それでも地蔵岳東斜面にはまだそれなりの積雪。昔はこの斜面もしつこいスキーヤーがそれなりにいた気がするのだが、本日は無人。ザラメ雪にステップソールの効き具合を確かめながら登る。

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久しぶりに眺めるコーボルトヒュッテ。相変わらず手入れされているようで、荒れた感じは受けない。今年YのY田くんの御子息が山大入学という話だったが、山岳部にでも入ってくれればその伝手で泊まれないものか、とジジイの皮算用が頭をよぎる。
東斜面の滑りはイマイチだったので(滑り手の問題だが。。)、一本で地蔵駅に戻る。

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ザンゲ坂も既に雪が切れているので滑走不可。コース脇のアオトド林に入ると、こんな壮絶な眺めだった。いつも上から眺めるだけなので、あらためて深刻さを感じる。もっとも幼樹がちらほらとは見られたので、自然の復元力は人間が心配するよりもタフなのかもしれない。

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雪を拾ってザンゲ坂を下りたが、一部はやっぱり歩くことに。何の工事か、キャタピラ車に乗ってきた作業員の人たちにすれ違った。

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パラダイス、トニーザイラーコースは入り口がすっかり雪消え。あきらめて迂回コースに回ると、こちらは日陰なためかしっかり繋がっていた。

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BCクロカンなので、そのままてくてく歩いて中央ゲレンデへ。車道が除雪されている以外はまだ雪は繋がっていて、スキーを脱がずにすんだ。
唯一営業の中央ゲレンデも既にあちこち土が覗いている。

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ゲレンデだけはそこそこの賑わい。アルペンレーサーの練習、モーグラー、パークのスノーボーダーといったところか。雪面は荒れたザラメであまり快適とは言い難い。2、3本滑って帰るか。が結局4、5本に。最後はちょっとだけテレマークの練習。
鳥兜のロープウェイに乗って、今年の時間券20時間目無事終了した。

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蔵王温泉は今が桜の見頃。結構きれいだったが、なかなか上手く写真には収まらない。ソメイヨシノ、山桜、オオヤマザクラ、八重桜、、いろんな種類が一斉に開いているようだ。

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今宵の晩酌は初孫「峰の雪渓」。鳥海の伏流水で仕込んだみたいなことが書いてあるが、かなりスッキリ系の飲みやすさだった。
連休の高温、蔵王の雪も後半まで持つかどうか。残るはやっぱり鳥海・月山か。
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2024年4月13−14日 よろしく回収/月山西面・笹川

今年はYの会山行、4月の担当。お題は月山ということで、当初は雨告山からの尾根を庄内町放牧場から辿る超ロングコースを考えていたのだが、今冬の雪不足から断念。いくらかでも雪の多そうなところということで、湯殿山スキー場からのアプローチにした。2週間前の下見で濁沢の横断も確認したし、あとはお天気次第。

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そのお天気も土日まるまるの晴れ予報。実際に湯殿山スキー場も文句なしのピーカン。いや暑いという文句は出そうだが。先々週よりずい分雪消は進んだが、それでも営業の終わったゲレンデを最初からスキン登高できるのはラッキー。

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濁沢の横断もまだしっかり埋まっていて問題なし。泊まりの荷物は重いが、順調に歩を進める。

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尾根に上がればまた、どんどん展望、絶景が広がってくる。本日のメンバーは総勢8名だが、この月山西面の眺めはやはりあまり見たことがないようで、新鮮に感じてくれたようだ。

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C1302まで到達。ここで前方C1479の三角斜面には上から滑ってきた大人数パーティが3パーティほど。総勢20人を越えているか。前日オープンした月山スキー場からのガイドツアーだろうが、ここまで静かな山だったのでびっくり。
本日の紅一点、T本さんは日帰り参加ということで、この辺りでお別れ、引き返す。三角斜面を滑って帰るとのことで、他のメンバーも一緒にC1479へ登って行った。

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僕は三角斜面をトラバースして真っ直ぐ本日の天場に向かう。C1479の北側、田麦川左岸にテラス状に張り出した平地が今回のベースキャンプだ。ここまで来ると月山西面が遮るものなく迫ってくる。

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N田さんと雪のテーブルを作って待っていると、三角斜面から滑り込んできたメンバーが到着。庄内平野を見下ろし鳥海山をも望むこのロケーション、この天気、さっそくビールで乾杯となった。

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一段落して、一応翌日のルート偵察に。僕は田麦川を渡って対岸に登るところまで確認してさっさと帰るが、若者二人O野くんとT辺くんはそのまま対岸のC1479まで登って一滑り。うらやましい若さだ。
と思って天場に帰るとN田さんがスキーを背負って天場直上のルンゼ状斜面を登って行った。飲みながら眺めていたら、結局ルンゼ最上部まで登って滑ってきた。こちらはもう若いとはいえない歳のはずだが、、、。

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月山西面の壁が夕日に輝いている。明日はあの尾根を登って、山頂から笹川の谷を滑る計画。(左端にO野くん達のシュプールが写っている。)
宴会からそのまま雪上テーブルで銘々勝手飯の夕食、庄内平野の町の灯火を眺めて、早々にテントに潜り込んだ。(その後も他のメンバーは色々やっていたらしいが。。)

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翌朝、計画から誤差範囲の遅れでBCを出発。偵察通りに田麦川を渡り、(雨告尾根の)C1479に登る。

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朝のクラスト雪でクトーを着けて登るが、気温も高く硬くないのでそれ程苦労せずに済む。一旦緩くなった尾根がまた立ち上がった辺りで、O野くんがクトーを片方落とし、回転しながら笹川の谷に落ちて行った。まあ、谷まで落ちれば帰りに拾える(かも)。

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この尾根は山頂のちょっと下で姥ヶ岳からの尾根と合流。下を見るとスキー場から人がまさに数珠繋ぎに行列していた。先頭のN田会長は一般ルートとの合流を潔しとしなかったか、最後まで尾根通しで山頂台地へ。

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雪に埋もれた頂上神社は登山者とスキーヤーがひっきりなしの大賑わい。登頂記念の証拠写真を通りすがりの人に撮ってもらって、いよいよ滑降へ。八紘一宇の石碑が立つ辺りから笹川源頭へドロップ。

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最初の急斜面を慎重に下りると後はどこまでも続くかのような大斜面。所々白い雪がまだらになってはいるが、幸いストップ雪という程でもなく。今回はメンバー7人足並みも揃い豪快な集団滑走となった。

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徐々に傾斜が緩んできて一旦休憩。O野くんのクトーも沢底ではなくちょっと脇の方に引っかかっていたらしいが、無事回収。いや見つかるもんだな。
と、ここでN田会長が「スマホがない」と言い出した。ポケットが開いていて、上の方で転んだ時に落としたらしい。とは言え、もう相当の標高差を下りて来てる。オレなら諦めるな、と思ったら、登り返して行った。。

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N田さんはBCで待つことにして、先に進む。長い長い笹川滑降の後、雨告山手前の鞍部を目指して登り返す。地図を見て一番登りやすい地点だが、意外に「ゆるくない」登り返しだった。

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鞍部から今度は田麦川の沢底目指して滑り込む。この辺りどこでも滑り放題、と思ってたら一回転けた。
写真右手奥にBCのテラスが見える。

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田麦川の底に合流する辺りでちょうど沢底が口を開けていたが、慎重に上流側に降り立った。またスキンを貼り直して、BCへの登路まで登り返す。

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懐かしのベースキャンプに無事帰着。ここでN田待ちなので、コーヒーなど沸かしながらのんびりまったりする。この時間をもらってN田さんに感謝。
トランシーバーが入って、スマホ無事回収とのこと。見つかるもんだな。
N田さんは沢から登った尾根に出て、尾根上を滑ってきた。滑る姿がBCからよく見える。スキーの下りはやはり速い。

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この月山の眺めも見納め。お世話になった天場を後にする。

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C1302までは登り返しと長いトラバース。後はスキンを剥がして、来た道をロングランの滑り。

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落とし物やらI藤さんのビンディング故障など、ちょっとしたトラブルはあったが、全員怪我なく無事下山。ピーカンに恵まれて、充実の二日間だった。何よりシーズンインで大混雑のはずの月山で、こんなにも静かな山を楽しめたのも月山という山の懐の深さかな。地図を眺めながらルートを引いた山行担当の思いも無事回収できたようだ。

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2024年4月6日 ファイト!/葉山大僧森沢

O竹さんの計画に乗って葉山へ。本日のメンバーは他にM野さんと元Y会員で現会友のA達君。
往路の道中、A達君といろいろ話しながら行く。以前から顔見知りではあるものの、会での活動時期がずれていたこともあって、一緒に山に行くのは今回が初めて。若々しく元気一杯な感じだが、自転車の乗り過ぎで故障・手術などあっての山再開らしい。

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当初は畑手前の林道分岐から入山の計画だったが、明らかに雪が少なく、畑のキャンプ場からのスタート。先週に続いての軽量ブーツをO竹さんに見せびらかすと、予想以上に反応をもらえた。

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駐車場は満車に近かったが、ツボ足・ワカンの登山者がほとんどでスキー・ボードが少ないのはやはり少雪の影響だろうか。それでも稜線に出るとスキーを履いた一団が楽しんでいるところだった。

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小僧森手前で大休止の後、小僧森の頭から本日の目標、大僧森沢へ滑り込む。

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大斜面への入り、ライン取りを間違えて、初「大僧森沢」のM野さん、A達君にはちょっと申し訳なかったが、十分楽しい滑りだった。

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だが、沢を下るほどにでかいデブリがあったりして滑りにくくなる。

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ドロップイン前にA達君が懸念していた通り、沢の口が開いてきた。小僧森沢との合流点から一旦左岸斜面に這い上がる。

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尾根を巻いてまた谷に下りれそうではあったが、その先がまたどうなってるかは不確定。それよりは確実なルートを、ということで、衆議は主尾根まで高差200メートル少々の登り返しに決する。ふう、、登るのね、、、ファイト!
M野さんも昨年怪我の手術をしてのリハビリ段階ということだが、先頭をパワフルに登り返していた。
O竹さんも考えてみると、つい最近事故の怪我からようやく治療が終了したところのはずなのだが。「O竹さんぐらいの歳だと普通は怪我するとそのまま寝たきり、尿瓶生活に入るんですけどね。」と、ちょいと毒を吐いてみたくなるぐらいの、驚異の回復力。いや、お前も頑張れよ、、ファイト!

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幸い登りやすい尾根で、登り返しは順調。ヤブっぽい尾根の下りから、最後はキャンプ場の春雪を滑り下りた。
僕は実家に行くのでここで解散したが、3人はひなの湯に行くとのことだった。さて「肉」は買えただろうか。
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2024年3月31日 R天国にいちばん近い山/月山

久しぶりの山スキー。4月の会山行担当になっていて湯殿山スキー場からの月山を予定しているので、その下見ということで。今回はN田さんのハイエースの後部座席でのうのうと座っていけるのはありがたい。
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湯殿山スキー場はこの日が営業最終日だが、9時前の到着で既に駐車場はあらかた埋まっている。ゲレンデにもずいぶん賑わっているようだ。雪がまだたっぷりしっかりあることもあるが、今シーズンは「R天国」というのがかなり人気を呼んだらしい。R天国が何か、なかなか説明が難しいがゲレンデのあちこちにハーフパイプみたいなバンクみたいなものがちりばめられているのがそれらしい。

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リフト1本乗ったところから歩き出す。昔は縦に2本リフトがつながったゲレンデ構成だったのだが、上のリフトは既に撤去されていて、切り開きだけが残っている。本日の下見に付き合ってくれたのはS本さんN田さんM山さん。スタート地点でスプリットボードのお兄さんと話したが、快速で先行して行った。他にも前方に歩いているパーティがいて、山に入る人も存外に多いようだ。前方に品倉山の急斜面が迫ってくる。

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あえて下見をしようと思ったのは、濁沢の横断がどうなってるか気になったため。ずっと昔に姥沢のスキー場から入り柴灯森の尾根を下降して湯殿山スキー場に下りたことはあり、その時は沢の横断に特に苦労した記憶はないのだが、何分にもあまりに昔のことで自信なし。品倉山の北側を巻いて行くと濁沢の谷が見えてくるが、沢が口を開けているのと側壁が急なのでなかなか渡れるところがない。しばらく上流側にトラバスして行くとようやくブリッジで横断して対岸に上がれた。しかしそのもう少し上流側まで行けば、完全に沢は埋まっていて楽に越えられそう。実際上流側にトレースも残っていた。(結局地図の夏道点線通りか。)ともかくこれで下見の目的は達成。

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横断点からは小尾根に乗り上げ、あとは尾根通しに進む。登る程に上部稜線の眺めが広がってきた。スキー場を出る時は曇り空で肌寒い感じだったが、天気は快方に向かっているようだ。

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1302ピークのちょい手前。品倉尾根とこちらの尾根のジャンクション、1619が立派なピークのように立ちはだかっている。濁沢の源流斜面も魅力的だ。

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1302まで来て、前方に1479の三角斜面が見える。本日の目標はこの三角斜面だったが、S本さんとM山さんはここで待機とのこと。N田さんを追いかけて1479の登りへ。先行者が2人登っているのが見えた。

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1479からはようやく月山本峰西面が全容を現した。庄内地方の岳人でなければなかなかお目にかかれない眺めではないか。
本日はここまで。スキンを剥がして滑降。ずっと緩んだザラメ雪だったが、ここへ来てだいぶクラスト、カリカリ斜面となる。
今日は新しく買った軽量ブーツの初下ろしだったのだが、フィッティングがイマイチなせいもあっておっかなびっくりの滑りになった。

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N田さんが何をしてるかというと、ミニ三脚にスマホをセットして自撮りというか記念撮影の準備中。カメラが一回転してパノラマ撮影できるスゴイものらしいが、出来上がりを見ていないので何ともいえない。

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帰り道は広い尾根に思い思いのトレースを刻んで。ザラメ雪がだいぶ重くなってきた。

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早めに濁沢に下りて、品倉山の裾を巻いて行く。登りで相前後したパーティは品倉尾根の急傾斜北斜面を登ったらしい。この急斜面目当てなのか、滑るところまでは見なかったが。湯殿山スキー場BCもずい分あちこち人が入っているようだ。

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帰りはよいよいでスキー場に戻ってきた。背後の凸凹した稜線がやはり普段見慣れた月山の景色と違うようだ。

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スキー場のR天国は午後になっても大賑わい。斜面のそこら中で人がぴょこぴょこ飛び跳ねてるんで、慣れない山屋はここでもまたおっかなびっくり。駐車場も満車で月山道路からの進入路一帯まで路駐縦列駐車の状態だった。
帰りの温泉はS本さんのリクエストで谷地のひなの湯。浴場内でH野さんA達くんにばったり。湯殿山の仙人岳を滑ってきたとのこと。あんな急なところをよくまあと感心する。
下見は天気に恵まれたが、本番の会山行はさてどうなるだろうか。

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2024年3月23日 黒姫三五郎/蔵王温泉スキー場

岩手山の会山行に参加するつもりだったのだが、日曜日に用事が入りキャンセル。せめてと土曜日に熊野のバックボウルにでも行こうと計画書を書いたものの、天気予報が悪い方に振れてこれも止めた。結局午前中だけ蔵王のゲレンデへ。まあリフト券の消化もあるので丁度いいか。
蔵王に向かう車窓からは、高曇りながら山が良く見えた。熊野の東面は真っ白で丸山沢もしっかり雪が付いているようだ。

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黒姫の駐車場まで路面はほとんど出ていたが、ここに来て一生懸命雪が降っているようで、先週よりも雪が増えているように感じる。

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黒姫トップのパトロール小屋も一階がほぼ雪の中になった。

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まっすぐフニテルで地蔵山頂駅へ。風が強いのかだいぶ速度が遅い。
山頂駅付近は樹氷っぽいのが出来ていてまだ冬の様相だ。一旦樹氷が融けてしまったこともあり、観光客の姿は少なくなった。

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午前中から雪になる予報だったが、西の山もまだきれいくっきり見えている。日が当たっているのか、真っ白に光っている。天気が持っていてありがたいのだが、少し損したような気分になる。
ザンゲ坂も人がいないので滑りやすい。

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パラダイスで植生観察含めて3本ばかり滑り、片貝リフトで中央へ。1時間区切りまで滑って三五郎に行く。

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いつも休憩なしで2時間滑り通しだが、久しぶりに三五郎で休憩。といってもドリンクバーのコーヒーだけだが、これが600円。他のメニューの値段だけ見てみると、スパゲッテイ・カレーの類いが1500円前後。まあ、いまどきのゲレ食としては標準的な値段か。ニセコ価格には追いついていないようだ。
時間が早いこともあって空いており、居心地は大変よろしい。雪はまだ降らない。

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休憩後は菖蒲沼を一本経由してパラダイスから樹氷原コースへ。ユートピアのトップから百万人経由で大森までノンストップラン。ほとんどガリもなく、ゲレンデ状況はすこぶる良い。今日はエシックも良く滑る。後は黒姫のクワッドで時間まで。黒姫スーパーGの最初の壁が少し凍っていたが、少しエッジを磨いたせいか大丈夫だった。
駐車場に戻ると同時に雪が降り出す。天気予報は当たったようだ。
実家に寄ると、便所の電気が切れたというので、球を買ってきて交換する。仙台への帰り道は雪から雨で未練なくて済む。エコーラインの除雪のニュースでは頂上付近の雪は平年並みとか。春山は普通に楽しめそうだ。

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2024年3月16日 春雪ワークマン/蔵王温泉スキー場

しばらく着ていたコロンビアのウェア、今は「アウター」とか言うのか。(昔ジャンバーがある日ブルゾンとかいう聞き慣れない名前に変わった日の居心地の悪さを思い出す。)そのアウターだが、今年着ていて、脱いだ時に中の服に白い粉というかホコリがたくさん着いているのに気がついた。要はアウターの生地の裏面の防水コーティングが劣化してボロボロ落ちてきたのだ。ゴアテックスではこういう事に遭ったことはないが、やはり安物のゴアテックスもどき、これぞ「安物買いの銭失い」かとある意味納得した。いずれにしても、脱ぐたびに白いホコリまみれになるのは頂けない、このアウターは終わりにして新しいのを買うか。と思っていた矢先、手袋でも買おうとワークマンを覗いてみた。
余談だが、かつて一世を風靡した携帯型オーディオプレイヤーWalkman、英語としては実に変な英語であるらしく、当初海外では別の名前で発売されたのだが、程なくWalkmanの名前と共に世界を席巻し、この変な名前もすっかり市民権を得て一般名詞化して辞書にも載ってしまったとか。この話から推測するにWorkmanも「変な英語」なのではなかろうか。ついでに余談だが、ワークマンが今日の大をなすに至ったのには、あの吉幾三先生のCMを抜きにして考えることは出来まい。「行こうみんなのワークマン!」のCMと共に微笑む鉢巻姿の幾三先生の笑顔は、社会のインフラを支える職人たちの象徴であったはずだ。
そんなワークマンも近頃はキャンプブームに便乗、アウトドア関連に注力してワークマンプラスとかいう店舗を展開している。僕の立ち寄ったのもそのプラス店舗。眺めていると、良さげな、というか特に不足のなさそうな「アウター」を売っている。しかも値段はPゴニアやらAテリクスやら北壁やらの一桁下である。おいおい安物買いの銭失いはどうした、という声が聞こえそうだが、ここは僕が人柱となって実証試験に臨んでやろうという漢気と思ってください。

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前日の風が朝も収まらず、笹谷峠は暴風気味。山形の盆地に下りると穏やかになったものの、上空はまだ雲の動きが早い。黒姫から頂上経由の上の台というのは諦めて、久々の竜山Pへ。麓の雪はすっかり春の雪。ピステンマークが凍っている。スカイケーブルからまずはダイヤモンド。リフト下のトラックは先週降った時のものだろう。この標高では凍ったザラメを新雪がカバーしていた。

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先週に引き続いて、春山に備えて板はエシック。どこでも滑れる板だが固い雪ではさすがにちょっとつらい。特に麓の日陰斜面はかなりアイシーでエッジが流される。流されるなりに滑れるのも俺のワザと思ったりするが、そんなわけないか。

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中央から大平コースを下りてサンライズはなぜか全面ジャガイモだらけ。珍しく滑りにくい仕上がりだった。最後はハーネンカムクワッドを回すが、凍ってるところはなかなか厳しい。上の台は日当たりで雪が緩みシャーベット状の春雪だった。

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天気はどんどん回復、朝日連峰も見えてきた。

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竜山ゲレンデも雪はまだしっかりあるのだが、今シーズンは終了。もったいない感じだが人手やら経費やらいろいろあるのだろう。
ワークマンのウェア、この天気では何着てても問題になるはずもなく。まあしばらくこれで行ってみよう。明日ははや彼岸の入りだとか。山もすっかり春の気配だった。
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2024年3月9日 雪野弥生/スプリングバレー仙台泉スキー場

家を出ると同時に雪が降り出しどんどん強くなった。あっという間に路面が白くなり、宮床あたりは冬の様相。いずみ霊園の入り口を過ぎるとなぜか一旦雪が少なくなったが、山に登るとやはり雪道だった。

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今シーズンはもう宮城県内のゲレンデで滑ることはないと思っていたのだが、ここに来ての雪。オニコウベなど一度2月18日に終了したのが、このところの雪で営業再開したとか。スプリングバレーも駐車場を見るとなかなかの賑わい。今回初めてWeb予約とかで前日にリフト券を買ったのだが、QRコードを印刷して窓口に出したらチケットを出してくれた。シニア4時間券3300円だった。

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この日は何やら大会とかで、クリッパーチャレンジコースをクローズしていた。レースかモーグルかと思ってみていたら、技術選的なやつのようだった。すごい小さな子供たちもカッコよく滑っていたが、あんな小さなバーンで点数競ってもと思わないでもない。まあスキーの楽しみは人それぞれ、他人のやることにケチをつけてはいけない。

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今日は春山に備えてエシックを持ってきた。弥生の雪と言っても、もうセンター94mmのエランはお役御免だ。しかしこれもまったく手入れしてないせいか、それとも今日の雪質のせいか、滑りがイマイチ。板が雪に貼り付いているような感触。途中で重ね着する程の寒さだったので、雪が重いということはなさそうだったのだが。空いてるメイフラワー中心に滑って、最後にフィッシャーのBCクロカンに履き替えるが、こちらもあまり滑らないからやっぱり雪だったか。テレマークは斜面によって上手くいくこともあれば、ダメなときもありで相変わらず。昼過ぎまで滑って元は取った。

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根白石の覇龍で遅めの昼食。次々に客が来て満席状態の人気店だった。安定の町中華、美味しゅうございました。
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2024年3月3日 雛には稀な/蔵王ライザBC

先週から冬に逆戻りのような天気が続いている。ここまでずっと雪不足で来ているので嬉しくないわけでもないのだが、もう身体が中途半端に春モードになりつつあったので寒さが身に沁みる方が先に立ってつらくもある。それよりもこの週末にかけてあちこちの山で雪崩絡みの事故が相次ぎ死者も出ていて、あんまり諸手を挙げて喜ぶわけにも行かない。

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春の堅雪を想定してライザから杉ヶ峰へのBCクロカンツアーを計画してみたのだが、どうも天気予報は芳しくない。ゲレンデに着いてみても山はすっぽり雪雲の中だ。プランBを考えつつリフト乗車。ともかくゲレンデトップで準備して歩き出す。この天気で登山者はごく少ないが、相前後して出発のパーティはなかなかツッコミどころ満載だった。

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テレマーク・ウロコ板のT本さんは用心してスキンを貼っていたが、僕はお試しと貼らずに登る。エコーラインの段差はやはり直登できず階段登高になったが、板の軽さで何とかしのいで御田ノ神へ。ひなん小屋の一階窓が意外に簡単に開いたので、中に入って暖を取りつつ休憩。程なく6人パーティも入ってきて賑やかになったが、僕らは早々にここで撤退決定、エコーライン絡みの林間滑降とする。

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ゲレンデ近くまで来た道を戻りエコーラインに入る。適当な所から林間へ。最初は密なアオモリトドマツを抜けて行くがすぐにブナ林になると、いい感じに樹間が開いてくる。天気が悪い分、雪は上々のパウダースノーとなる。雪がいいので我がBCクロカンでもなんとかかんとか下りをこなして、今年2回目の冷水山へ。一人だけ山スキーのN村さんは20m程の登りをスキンを貼らずに登り返した。お疲れ様です。

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冷水山からの下り、なぜか方向を180度間違えぐるりと半周回ったりしたものの、その後のブナ林滑降はなかなか楽しめた。エコーラインから除雪終点のゲートを越えてゲレンデに戻る。

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この除雪終点はこれでもかというぐらい駐車禁止らしい。ここに駐車しようというのは登山者か山スキーぐらいだろうが、、、
まだお昼ぐらい、前に買った回数券も余ってるので、もう1回リフトで上がり、さっきよりゲレンデに近いところをサイドカントリー。斜面の具合は同じようなものだが、あっちこっちでコケまくって雪だらけになった。天気はますます悪化傾向、今日は他にサイドカントリーに入る人もいないなあと思ってたら、オレンジ色のベストを付けた一群。一瞬ハンター?と緊張したが、キッズアカデミーとかだったらしい。BCを滑らせるキッズアカデミー、なかなかすごい。

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午後から天候悪化の予報だったが、雲がますます下がってきた。上山の「名人のゆ」で冷えた身体を温めて帰る。山は雛祭りに似合わぬ冬景色だったが、悪天候なりに楽しめた一日。
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