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2024年4月13−14日 よろしく回収/月山西面・笹川

今年はYの会山行、4月の担当。お題は月山ということで、当初は雨告山からの尾根を庄内町放牧場から辿る超ロングコースを考えていたのだが、今冬の雪不足から断念。いくらかでも雪の多そうなところということで、湯殿山スキー場からのアプローチにした。2週間前の下見で濁沢の横断も確認したし、あとはお天気次第。

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そのお天気も土日まるまるの晴れ予報。実際に湯殿山スキー場も文句なしのピーカン。いや暑いという文句は出そうだが。先々週よりずい分雪消は進んだが、それでも営業の終わったゲレンデを最初からスキン登高できるのはラッキー。

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濁沢の横断もまだしっかり埋まっていて問題なし。泊まりの荷物は重いが、順調に歩を進める。

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尾根に上がればまた、どんどん展望、絶景が広がってくる。本日のメンバーは総勢8名だが、この月山西面の眺めはやはりあまり見たことがないようで、新鮮に感じてくれたようだ。

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C1302まで到達。ここで前方C1479の三角斜面には上から滑ってきた大人数パーティが3パーティほど。総勢20人を越えているか。前日オープンした月山スキー場からのガイドツアーだろうが、ここまで静かな山だったのでびっくり。
本日の紅一点、T本さんは日帰り参加ということで、この辺りでお別れ、引き返す。三角斜面を滑って帰るとのことで、他のメンバーも一緒にC1479へ登って行った。

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僕は三角斜面をトラバースして真っ直ぐ本日の天場に向かう。C1479の北側、田麦川左岸にテラス状に張り出した平地が今回のベースキャンプだ。ここまで来ると月山西面が遮るものなく迫ってくる。

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N田さんと雪のテーブルを作って待っていると、三角斜面から滑り込んできたメンバーが到着。庄内平野を見下ろし鳥海山をも望むこのロケーション、この天気、さっそくビールで乾杯となった。

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一段落して、一応翌日のルート偵察に。僕は田麦川を渡って対岸に登るところまで確認してさっさと帰るが、若者二人O野くんとT辺くんはそのまま対岸のC1479まで登って一滑り。うらやましい若さだ。
と思って天場に帰るとN田さんがスキーを背負って天場直上のルンゼ状斜面を登って行った。飲みながら眺めていたら、結局ルンゼ最上部まで登って滑ってきた。こちらはもう若いとはいえない歳のはずだが、、、。

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月山西面の壁が夕日に輝いている。明日はあの尾根を登って、山頂から笹川の谷を滑る計画。(左端にO野くん達のシュプールが写っている。)
宴会からそのまま雪上テーブルで銘々勝手飯の夕食、庄内平野の町の灯火を眺めて、早々にテントに潜り込んだ。(その後も他のメンバーは色々やっていたらしいが。。)

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翌朝、計画から誤差範囲の遅れでBCを出発。偵察通りに田麦川を渡り、(雨告尾根の)C1479に登る。

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朝のクラスト雪でクトーを着けて登るが、気温も高く硬くないのでそれ程苦労せずに済む。一旦緩くなった尾根がまた立ち上がった辺りで、O野くんがクトーを片方落とし、回転しながら笹川の谷に落ちて行った。まあ、谷まで落ちれば帰りに拾える(かも)。

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この尾根は山頂のちょっと下で姥ヶ岳からの尾根と合流。下を見るとスキー場から人がまさに数珠繋ぎに行列していた。先頭のN田会長は一般ルートとの合流を潔しとしなかったか、最後まで尾根通しで山頂台地へ。

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雪に埋もれた頂上神社は登山者とスキーヤーがひっきりなしの大賑わい。登頂記念の証拠写真を通りすがりの人に撮ってもらって、いよいよ滑降へ。八紘一宇の石碑が立つ辺りから笹川源頭へドロップ。

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最初の急斜面を慎重に下りると後はどこまでも続くかのような大斜面。所々白い雪がまだらになってはいるが、幸いストップ雪という程でもなく。今回はメンバー7人足並みも揃い豪快な集団滑走となった。

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徐々に傾斜が緩んできて一旦休憩。O野くんのクトーも沢底ではなくちょっと脇の方に引っかかっていたらしいが、無事回収。いや見つかるもんだな。
と、ここでN田会長が「スマホがない」と言い出した。ポケットが開いていて、上の方で転んだ時に落としたらしい。とは言え、もう相当の標高差を下りて来てる。オレなら諦めるな、と思ったら、登り返して行った。。

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N田さんはBCで待つことにして、先に進む。長い長い笹川滑降の後、雨告山手前の鞍部を目指して登り返す。地図を見て一番登りやすい地点だが、意外に「ゆるくない」登り返しだった。

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鞍部から今度は田麦川の沢底目指して滑り込む。この辺りどこでも滑り放題、と思ってたら一回転けた。
写真右手奥にBCのテラスが見える。

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田麦川の底に合流する辺りでちょうど沢底が口を開けていたが、慎重に上流側に降り立った。またスキンを貼り直して、BCへの登路まで登り返す。

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懐かしのベースキャンプに無事帰着。ここでN田待ちなので、コーヒーなど沸かしながらのんびりまったりする。この時間をもらってN田さんに感謝。
トランシーバーが入って、スマホ無事回収とのこと。見つかるもんだな。
N田さんは沢から登った尾根に出て、尾根上を滑ってきた。滑る姿がBCからよく見える。スキーの下りはやはり速い。

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この月山の眺めも見納め。お世話になった天場を後にする。

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C1302までは登り返しと長いトラバース。後はスキンを剥がして、来た道をロングランの滑り。

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落とし物やらI藤さんのビンディング故障など、ちょっとしたトラブルはあったが、全員怪我なく無事下山。ピーカンに恵まれて、充実の二日間だった。何よりシーズンインで大混雑のはずの月山で、こんなにも静かな山を楽しめたのも月山という山の懐の深さかな。地図を眺めながらルートを引いた山行担当の思いも無事回収できたようだ。

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2024年4月6日 ファイト!/葉山大僧森沢

O竹さんの計画に乗って葉山へ。本日のメンバーは他にM野さんと元Y会員で現会友のA達君。
往路の道中、A達君といろいろ話しながら行く。以前から顔見知りではあるものの、会での活動時期がずれていたこともあって、一緒に山に行くのは今回が初めて。若々しく元気一杯な感じだが、自転車の乗り過ぎで故障・手術などあっての山再開らしい。

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当初は畑手前の林道分岐から入山の計画だったが、明らかに雪が少なく、畑のキャンプ場からのスタート。先週に続いての軽量ブーツをO竹さんに見せびらかすと、予想以上に反応をもらえた。

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駐車場は満車に近かったが、ツボ足・ワカンの登山者がほとんどでスキー・ボードが少ないのはやはり少雪の影響だろうか。それでも稜線に出るとスキーを履いた一団が楽しんでいるところだった。

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小僧森手前で大休止の後、小僧森の頭から本日の目標、大僧森沢へ滑り込む。

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大斜面への入り、ライン取りを間違えて、初「大僧森沢」のM野さん、A達君にはちょっと申し訳なかったが、十分楽しい滑りだった。

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だが、沢を下るほどにでかいデブリがあったりして滑りにくくなる。

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ドロップイン前にA達君が懸念していた通り、沢の口が開いてきた。小僧森沢との合流点から一旦左岸斜面にに這い上がる。

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尾根を巻いてまた谷に下りれそうではあったが、その先がまたどうなってるかは不確定。それよりは確実なルートを、ということで、衆議は主尾根まで高差200メートル少々の登り返しに決する。ふう、、登るのね、、、ファイト!
M野さんも昨年怪我の手術をしてのリハビリ段階ということだが、先頭をパワフルに登り返していた。
O竹さんも考えてみると、つい最近事故の怪我からようやく治療が終了したところのはずなのだが。「O竹さんぐらいの歳だと普通は怪我するとそのまま寝たきり、尿瓶生活に入るんですけどね。」と、ちょいと毒を吐いてみたくなるぐらいの、驚異の回復力。いや、お前も頑張れよ、、ファイト!

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幸い登りやすい尾根で、登り返しは順調。ヤブっぽい尾根の下りから、最後はキャンプ場の春雪を滑り下りた。
僕は実家に行くのでここで解散したが、3人はひなの湯に行くとのことだった。さて「肉」は買えただろうか。
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2024年3月31日 R天国にいちばん近い山/月山

久しぶりの山スキー。4月の会山行担当になっていて湯殿山スキー場からの月山を予定しているので、その下見ということで。今回はN田さんのハイエースの後部座席でのうのうと座っていけるのはありがたい。
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湯殿山スキー場はこの日が営業最終日だが、9時前の到着で既に駐車場はあらかた埋まっている。ゲレンデにもずいぶん賑わっているようだ。雪がまだたっぷりしっかりあることもあるが、今シーズンは「R天国」というのがかなり人気を呼んだらしい。R天国が何か、なかなか説明が難しいがゲレンデのあちこちにハーフパイプみたいなバンクみたいなものがちりばめられているのがそれらしい。

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リフト1本乗ったところから歩き出す。昔は縦に2本リフトがつながったゲレンデ構成だったのだが、上のリフトは既に撤去されていて、切り開きだけが残っている。本日の下見に付き合ってくれたのはS本さんN田さんM山さん。スタート地点でスプリットボードのお兄さんと話したが、快速で先行して行った。他にも前方に歩いているパーティがいて、山に入る人も存外に多いようだ。前方に品倉山の急斜面が迫ってくる。

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あえて下見をしようと思ったのは、濁沢の横断がどうなってるか気になったため。ずっと昔に姥沢のスキー場から入り柴灯森の尾根を下降して湯殿山スキー場に下りたことはあり、その時は沢の横断に特に苦労した記憶はないのだが、何分にもあまりに昔のことで自信なし。品倉山の北側を巻いて行くと濁沢の谷が見えてくるが、沢が口を開けているのと側壁が急なのでなかなか渡れるところがない。しばらく上流側にトラバスして行くとようやくブリッジで横断して対岸に上がれた。しかしそのもう少し上流側まで行けば、完全に沢は埋まっていて楽に越えられそう。実際上流側にトレースも残っていた。(結局地図の夏道点線通りか。)ともかくこれで下見の目的は達成。

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横断点からは小尾根に乗り上げ、あとは尾根通しに進む。登る程に上部稜線の眺めが広がってきた。スキー場を出る時は曇り空で肌寒い感じだったが、天気は快方に向かっているようだ。

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1302ピークのちょい手前。品倉尾根とこちらの尾根のジャンクション、1619が立派なピークのように立ちはだかっている。濁沢の源流斜面も魅力的だ。

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1302まで来て、前方に1479の三角斜面が見える。本日の目標はこの三角斜面だったが、S本さんとM山さんはここで待機とのこと。N田さんを追いかけて1479の登りへ。先行者が2人登っているのが見えた。

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1479からはようやく月山本峰西面が全容を現した。庄内地方の岳人でなければなかなかお目にかかれない眺めではないか。
本日はここまで。スキンを剥がして滑降。ずっと緩んだザラメ雪だったが、ここへ来てだいぶクラスト、カリカリ斜面となる。
今日は新しく買った軽量ブーツの初下ろしだったのだが、フィッティングがイマイチなせいもあっておっかなびっくりの滑りになった。

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N田さんが何をしてるかというと、ミニ三脚にスマホをセットして自撮りというか記念撮影の準備中。カメラが一回転してパノラマ撮影できるスゴイものらしいが、出来上がりを見ていないので何ともいえない。

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帰り道は広い尾根に思い思いのトレースを刻んで。ザラメ雪がだいぶ重くなってきた。

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早めに濁沢に下りて、品倉山の裾を巻いて行く。登りで相前後したパーティは品倉尾根の急傾斜北斜面を登ったらしい。この急斜面目当てなのか、滑るところまでは見なかったが。湯殿山スキー場BCもずい分あちこち人が入っているようだ。

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帰りはよいよいでスキー場に戻ってきた。背後の凸凹した稜線がやはり普段見慣れた月山の景色と違うようだ。

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スキー場のR天国は午後になっても大賑わい。斜面のそこら中で人がぴょこぴょこ飛び跳ねてるんで、慣れない山屋はここでもまたおっかなびっくり。駐車場も満車で月山道路からの進入路一帯まで路駐縦列駐車の状態だった。
帰りの温泉はS本さんのリクエストで谷地のひなの湯。浴場内でH野さんA達くんにばったり。湯殿山の仙人岳を滑ってきたとのこと。あんな急なところをよくまあと感心する。
下見は天気に恵まれたが、本番の会山行はさてどうなるだろうか。

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2024年3月23日 黒姫三五郎/蔵王温泉スキー場

岩手山の会山行に参加するつもりだったのだが、日曜日に用事が入りキャンセル。せめてと土曜日に熊野のバックボウルにでも行こうと計画書を書いたものの、天気予報が悪い方に振れてこれも止めた。結局午前中だけ蔵王のゲレンデへ。まあリフト券の消化もあるので丁度いいか。
蔵王に向かう車窓からは、高曇りながら山が良く見えた。熊野の東面は真っ白で丸山沢もしっかり雪が付いているようだ。

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黒姫の駐車場まで路面はほとんど出ていたが、ここに来て一生懸命雪が降っているようで、先週よりも雪が増えているように感じる。

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黒姫トップのパトロール小屋も一階がほぼ雪の中になった。

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まっすぐフニテルで地蔵山頂駅へ。風が強いのかだいぶ速度が遅い。
山頂駅付近は樹氷っぽいのが出来ていてまだ冬の様相だ。一旦樹氷が融けてしまったこともあり、観光客の姿は少なくなった。

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午前中から雪になる予報だったが、西の山もまだきれいくっきり見えている。日が当たっているのか、真っ白に光っている。天気が持っていてありがたいのだが、少し損したような気分になる。
ザンゲ坂も人がいないので滑りやすい。

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パラダイスで植生観察含めて3本ばかり滑り、片貝リフトで中央へ。1時間区切りまで滑って三五郎に行く。

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いつも休憩なしで2時間滑り通しだが、久しぶりに三五郎で休憩。といってもドリンクバーのコーヒーだけだが、これが600円。他のメニューの値段だけ見てみると、スパゲッテイ・カレーの類いが1500円前後。まあ、いまどきのゲレ食としては標準的な値段か。ニセコ価格には追いついていないようだ。
時間が早いこともあって空いており、居心地は大変よろしい。雪はまだ降らない。

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休憩後は菖蒲沼を一本経由してパラダイスから樹氷原コースへ。ユートピアのトップから百万人経由で大森までノンストップラン。ほとんどガリもなく、ゲレンデ状況はすこぶる良い。今日はエシックも良く滑る。後は黒姫のクワッドで時間まで。黒姫スーパーGの最初の壁が少し凍っていたが、少しエッジを磨いたせいか大丈夫だった。
駐車場に戻ると同時に雪が降り出す。天気予報は当たったようだ。
実家に寄ると、便所の電気が切れたというので、球を買ってきて交換する。仙台への帰り道は雪から雨で未練なくて済む。エコーラインの除雪のニュースでは頂上付近の雪は平年並みとか。春山は普通に楽しめそうだ。

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2024年3月16日 春雪ワークマン/蔵王温泉スキー場

しばらく着ていたコロンビアのウェア、今は「アウター」とか言うのか。(昔ジャンバーがある日ブルゾンとかいう聞き慣れない名前に変わった日の居心地の悪さを思い出す。)そのアウターだが、今年着ていて、脱いだ時に中の服に白い粉というかホコリがたくさん着いているのに気がついた。要はアウターの生地の裏面の防水コーティングが劣化してボロボロ落ちてきたのだ。ゴアテックスではこういう事に遭ったことはないが、やはり安物のゴアテックスもどき、これぞ「安物買いの銭失い」かとある意味納得した。いずれにしても、脱ぐたびに白いホコリまみれになるのは頂けない、このアウターは終わりにして新しいのを買うか。と思っていた矢先、手袋でも買おうとワークマンを覗いてみた。
余談だが、かつて一世を風靡した携帯型オーディオプレイヤーWalkman、英語としては実に変な英語であるらしく、当初海外では別の名前で発売されたのだが、程なくWalkmanの名前と共に世界を席巻し、この変な名前もすっかり市民権を得て一般名詞化して辞書にも載ってしまったとか。この話から推測するにWorkmanも「変な英語」なのではなかろうか。ついでに余談だが、ワークマンが今日の大をなすに至ったのには、あの吉幾三先生のCMを抜きにして考えることは出来まい。「行こうみんなのワークマン!」のCMと共に微笑む鉢巻姿の幾三先生の笑顔は、社会のインフラを支える職人たちの象徴であったはずだ。
そんなワークマンも近頃はキャンプブームに便乗、アウトドア関連に注力してワークマンプラスとかいう店舗を展開している。僕の立ち寄ったのもそのプラス店舗。眺めていると、良さげな、というか特に不足のなさそうな「アウター」を売っている。しかも値段はPゴニアやらAテリクスやら北壁やらの一桁下である。おいおい安物買いの銭失いはどうした、という声が聞こえそうだが、ここは僕が人柱となって実証試験に臨んでやろうという漢気と思ってください。

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前日の風が朝も収まらず、笹谷峠は暴風気味。山形の盆地に下りると穏やかになったものの、上空はまだ雲の動きが早い。黒姫から頂上経由の上の台というのは諦めて、久々の竜山Pへ。麓の雪はすっかり春の雪。ピステンマークが凍っている。スカイケーブルからまずはダイヤモンド。リフト下のトラックは先週降った時のものだろう。この標高では凍ったザラメを新雪がカバーしていた。

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先週に引き続いて、春山に備えて板はエシック。どこでも滑れる板だが固い雪ではさすがにちょっとつらい。特に麓の日陰斜面はかなりアイシーでエッジが流される。流されるなりに滑れるのも俺のワザと思ったりするが、そんなわけないか。

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中央から大平コースを下りてサンライズはなぜか全面ジャガイモだらけ。珍しく滑りにくい仕上がりだった。最後はハーネンカムクワッドを回すが、凍ってるところはなかなか厳しい。上の台は日当たりで雪が緩みシャーベット状の春雪だった。

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天気はどんどん回復、朝日連峰も見えてきた。

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竜山ゲレンデも雪はまだしっかりあるのだが、今シーズンは終了。もったいない感じだが人手やら経費やらいろいろあるのだろう。
ワークマンのウェア、この天気では何着てても問題になるはずもなく。まあしばらくこれで行ってみよう。明日ははや彼岸の入りだとか。山もすっかり春の気配だった。
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2024年3月9日 雪野弥生/スプリングバレー仙台泉スキー場

家を出ると同時に雪が降り出しどんどん強くなった。あっという間に路面が白くなり、宮床あたりは冬の様相。いずみ霊園の入り口を過ぎるとなぜか一旦雪が少なくなったが、山に登るとやはり雪道だった。

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今シーズンはもう宮城県内のゲレンデで滑ることはないと思っていたのだが、ここに来ての雪。オニコウベなど一度2月18日に終了したのが、このところの雪で営業再開したとか。スプリングバレーも駐車場を見るとなかなかの賑わい。今回初めてWeb予約とかで前日にリフト券を買ったのだが、QRコードを印刷して窓口に出したらチケットを出してくれた。シニア4時間券3300円だった。

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この日は何やら大会とかで、クリッパーチャレンジコースをクローズしていた。レースかモーグルかと思ってみていたら、技術選的なやつのようだった。すごい小さな子供たちもカッコよく滑っていたが、あんな小さなバーンで点数競ってもと思わないでもない。まあスキーの楽しみは人それぞれ、他人のやることにケチをつけてはいけない。

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今日は春山に備えてエシックを持ってきた。弥生の雪と言っても、もうセンター94mmのエランはお役御免だ。しかしこれもまったく手入れしてないせいか、それとも今日の雪質のせいか、滑りがイマイチ。板が雪に貼り付いているような感触。途中で重ね着する程の寒さだったので、雪が重いということはなさそうだったのだが。空いてるメイフラワー中心に滑って、最後にフィッシャーのBCクロカンに履き替えるが、こちらもあまり滑らないからやっぱり雪だったか。テレマークは斜面によって上手くいくこともあれば、ダメなときもありで相変わらず。昼過ぎまで滑って元は取った。

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根白石の覇龍で遅めの昼食。次々に客が来て満席状態の人気店だった。安定の町中華、美味しゅうございました。
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2024年3月3日 雛には稀な/蔵王ライザBC

先週から冬に逆戻りのような天気が続いている。ここまでずっと雪不足で来ているので嬉しくないわけでもないのだが、もう身体が中途半端に春モードになりつつあったので寒さが身に沁みる方が先に立ってつらくもある。それよりもこの週末にかけてあちこちの山で雪崩絡みの事故が相次ぎ死者も出ていて、あんまり諸手を挙げて喜ぶわけにも行かない。

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春の堅雪を想定してライザから杉ヶ峰へのBCクロカンツアーを計画してみたのだが、どうも天気予報は芳しくない。ゲレンデに着いてみても山はすっぽり雪雲の中だ。プランBを考えつつリフト乗車。ともかくゲレンデトップで準備して歩き出す。この天気で登山者はごく少ないが、相前後して出発のパーティはなかなかツッコミどころ満載だった。

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テレマーク・ウロコ板のT本さんは用心してスキンを貼っていたが、僕はお試しと貼らずに登る。エコーラインの段差はやはり直登できず階段登高になったが、板の軽さで何とかしのいで御田ノ神へ。ひなん小屋の一階窓が意外に簡単に開いたので、中に入って暖を取りつつ休憩。程なく6人パーティも入ってきて賑やかになったが、僕らは早々にここで撤退決定、エコーライン絡みの林間滑降とする。

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ゲレンデ近くまで来た道を戻りエコーラインに入る。適当な所から林間へ。最初は密なアオモリトドマツを抜けて行くがすぐにブナ林になると、いい感じに樹間が開いてくる。天気が悪い分、雪は上々のパウダースノーとなる。雪がいいので我がBCクロカンでもなんとかかんとか下りをこなして、今年2回目の冷水山へ。一人だけ山スキーのN村さんは20m程の登りをスキンを貼らずに登り返した。お疲れ様です。

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冷水山からの下り、なぜか方向を180度間違えぐるりと半周回ったりしたものの、その後のブナ林滑降はなかなか楽しめた。エコーラインから除雪終点のゲートを越えてゲレンデに戻る。

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この除雪終点はこれでもかというぐらい駐車禁止らしい。ここに駐車しようというのは登山者か山スキーぐらいだろうが、、、
まだお昼ぐらい、前に買った回数券も余ってるので、もう1回リフトで上がり、さっきよりゲレンデに近いところをサイドカントリー。斜面の具合は同じようなものだが、あっちこっちでコケまくって雪だらけになった。天気はますます悪化傾向、今日は他にサイドカントリーに入る人もいないなあと思ってたら、オレンジ色のベストを付けた一群。一瞬ハンター?と緊張したが、キッズアカデミーとかだったらしい。BCを滑らせるキッズアカデミー、なかなかすごい。

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午後から天候悪化の予報だったが、雲がますます下がってきた。上山の「名人のゆ」で冷えた身体を温めて帰る。山は雛祭りに似合わぬ冬景色だったが、悪天候なりに楽しめた一日。
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2024年2月24−25日 延命雪/蔵王温泉スキー場

ニセコの後に寝込んだせいでいろいろと予定が狂ってしまい、Yの会山行も不参加。天皇誕生日に山形に移動していたら、笹谷で車両火災とかで川崎インターで下された。様子がイマイチわからないので迷ったがともかく通行止めなので、確実な方にと関山に迂回。川崎から秋保経由白沢への回り道もずいぶん久しぶりに通ったが、余計な労力を使うことになった。昼前に山形に着いたら午後ちょっとでも滑りに行こうと思っていたが、午後2時頃の到着ですっかり気力が萎えた。トンネル火災の方は幸にして、燃えた車の人も避難して無事だったようで、怪我人のなかったのは不幸中の幸いだった。
トンネル火災でふと思い出したのだが、昔々アルプスのオートルートに出かけた時にモンブラントンネルの大火災事故があった。この時のオートルートでは途中で風邪を引いてしまい、ツアーも天候不良で途中で下りたのだが、シャモニのホテルで寝込んでいる時にこのトンネル火災だった。消防士を含めた多数の犠牲者が出る大惨事となり、中にはシャモニでお世話になった有名なカンダさんの友人も含まれているということで実に悲痛だった。ちょうど泊まっていたホテルの近くの教会で葬儀があり、悲しい鐘の音が町に響いていたのをベッドで聞いていた。改めて調べると、1999年3月24日、死者39名とある。

翌日、気を取り直して朝から出動。一時の異常なまでの暖かさで、このままなし崩しに春になって行くような気になっていたら仙台でも大雪。山形でもその雪がだいぶ残っている。道路はそれでももうほとんどドライだが、山の雪はいくらか持ち直したようだ。いわば延命の雪というところか。
雲の高さが瀧山より低いので、横倉の国設Pにイン。もう短いシーズンが約束されている感じなので躊躇するところはあるが、余り選択肢もないので、2枚目の10時間券を購入。横倉のリフトから滑り出す。
寒い。朝イチのフードなしリフト、しかも横倉第1はことさらにスピードが遅いような気がする。バーンの状態は悪くはないが、うっすら新雪の下地はアイシーではないもののカンカンに硬い。病み上がりの上に、この日履いてきたHAVOCは何年もエッジを触ってないので余計に調子が出ない。

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曇り予報だったが、山はやっぱりちらちらと雪。といってもさほど積もりそうになく、延命効果は?

横倉第2は結構新雪がたまってるところもあったが、アストリア第1第2が動くのを待って大森に移動。こちらは部分的に土やブッシュが覗いてるところはあるが、最後のバーンも綺麗で滑りやすい。何よりフード付きはありがたい。少し雲が上がったのを見て黒姫に行ったり、その辺を回ってるうちにいくらか調子が出てきたところで2時間終了。
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一旦ガスが上がった黒姫トップもまたガスの中に。

車で麓に下りる途中、パトカーがいると思ったら奥に消防車多数。上野で火事だったようだ。こちらも怪我人は出なかったようだが、火事はこわい。

また翌日。寝覚めはあまり良くなかったがとりあえず出動。竜山Pに行こうと思ったら、何やらイベントで貸切とかで止められ、黒姫に回る。幸い駐車場はまだ余裕。今年はどうも竜山とあまり相性が良くないようだ。
黒姫スーパーGは最初のカベが雪不足のようでクローズ。だがその下のコースは綺麗にピステンで仕上げてあった。今日は新雪もないし、HAVOCをIce Proに替えたので硬めバーンもまずまず。

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雲の上に月山と鳥海の頂上だけがぽっかり浮かんでいた。鳥海が見えるから明日は悪天か?

高曇りだが頂上まですっかり見えてて、いろいろお願い事もあるので、お地蔵さんにお参りにフニテルで地蔵山頂へ。風が強くていくらか揺れるのと、すっかり樹氷が落ちて露出した山頂部の枯れ木が痛々しい。

つららぎの 解けて落ちれば 針の山   (原諾斎)

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例年ならまだ首まで埋まってるはずのお地蔵さん、もう上半身があらかた出ている。

ザンゲ坂ー>硬い
カラ沢のカベー>硬い
ということでクラウチングでユートピアに戻る。ちなみに今日は樹氷原良く滑り、ユートピアまでスケーティングなしで行けた。
黒姫に戻ると、風が強いのでリフト止まるかも、とアナウンス。しばらくしたら本当に黒姫クワッド停止してしまった。自分は黒姫Pだからいいが、袋小路のゲレンデ形状だから他のゲレンデから来て困る人も出そうな気がする。こんな時第2リフトをやめてしまったのが痛い。せめて脱出用にシングルでもいいから一本かけてくれれば、と勝手なことを考える。クワッドが止まってからまだ百万人で滑ってたが、アストリア第3もえらく振られるようになってきて、時間も頃合い、撤収する。最後はコースクローズになったほぼ無人の黒姫スーパーGを滑るが、快適だった。

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この日の昼はみねた蕎麦屋へ。冷え込みが続いているので、あったかい鳥そばがありがたい。
ここへ来て寒の戻りのような天気だが、後何日滑れるやら。
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2024年2月8-13日 雪のバレンタイン/ニセコモイワ・スキー合宿

彩恵津子の「Delication」というアルバムを引っ張り出して、この頃よく聴いている。
1986年の作品なので、さすがにもうアナログ盤ではなくCDになっていた。彩恵津子は朝ドラ「澪つくし」の主題歌も歌っていたし、本作の「リアウィンドーのパームツリー」もトレンディドラマのテーマ曲だったらしいから、ある程度は売れていたはずだが、今は彼女の名前を記憶している人も少ないようだ。その後も大ヒット曲というのには恵まれなかったようで、現在は活動を停止しているらしい(Wikipedia調べ)。しかし独特の声質(鈴を振るような、でもあり、夜の闇の中から聞こえてくるようでもあり)と、当時のトレンディな楽曲が合わさって捨てがたい魅力がある。昨今の「シティーポップ」ブームからしたら、もっと評価されてもいいのではないかと思う。
さて、その「Delication」の2曲目に「雪のバレンタイン -Valentine In The Snow」が入っている。大学卒業を控えたゼミのクラスのスキー旅行、片想いの彼への切ない思いをロマンティックに雪景色の情景とともに歌っている。シチュエーションは異なるが、映画「私をスキーに連れてって」にも通じるあの時代のスキー場の空気感をよく表している。僕はといえば学生時代山ばかり登っていて、スキー場にもテントを張ってのスキー練習だったし、社会人になっても結局体育会のようなスキーばかりだったので、「雪のバレンタイン」のような実体験は全くないのだが、今もこの曲を聴いてちょっとセンチメンタルな気分になれるのは、やはり時代の空気を共有してきたと言えばいいのか、それとも恐るべき記憶修正効果というべきか。
閑話休題。しばらくY野さんと二人合宿が続いた登高会ニセコツアーだが、昨年の3人から今年はさらに1人増えて4人。しかも重鎮M手先輩の参加とあって、これはもう胸を張って合宿と言ってよかろうと思う。やる事は学生時代と相も変わらずの山スキーだが、宿泊はテントではなく今年もウッドペッカーズをY野さんが取ってくれた。

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2/8 Hygge 
早朝に仙台を発って順調な旅だったが、それでもモイワのウッドペッカーズ到着は2時過ぎ。荷物をほどいてゲレンデで数本足慣らし。夕方近くでもバーンは良好だった。
この薪ストーブの部屋に来るとほっとする。ちょっと前に「Hygge」(ヒュッゲ)というのが流行ってたが、こここそまさにHyggeだと思う。
夕方にM手さん到着、その後I見さん達も到着。すぐに飲み始めて風呂には行けなくなった。

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2/9 Bowls
ウッドペッカーズでは、玄関前でこの「ハリー」が番をしている。もっとも誰にでも愛想良くシッポを振ってくれるので、番犬になっているのかは疑問だ。油断してると手袋を取られてオモチャにされるから要注意だ。

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6人でペアリフトの開始に並び、数本滑ってからクワッドの開始に並ぶ。G6ゲートからモイワボウルへ歩く。

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前夜の降雪と風で斜面はかなりリセットされていたが、ボウルへの入り口からちょっと下がった所に小雪庇が隠れていて段差になっていて見事に前方一回転した。露払いの役回りか。O河さんが相変わらずどんどん先に行くので、みんな追いかけるのが大変。ボウル2本目では、ちょっと写真を撮っていたら完全に置いて行かれてみんなを見失った。と言っても戻る所は同じだが。

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最初ガスっていたアンヌプリもきれいに見えてきた。

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一旦ベースで休憩の後、登高会チーム3人は見返り峠からスキンアップでアンヌプリの西尾根へ。先行トレースがあり930m地点まで登る。ここから見返りボウルに入る斜面はあまりトラックがなく面白い。ボウルに落ちる辺りからは、午後に入ってることもあり雪はやや重くなった。谷の林間滑降もトラックだらけで要注意。
この日は昆布温泉「甘露の森」へ。毎年お世話になってる良いお風呂だが、今年は値上げで割引券持って行っても1300円。かなりの大幅値上げだ。一方、大幅値上げ(通常1日券8800円!)で戦々恐々だったリフト券の方は、宿泊割引+シニアで5000円だった。上がるには上がったが、これぐらいなら。来る前にテレビやネットでニセコバブルのネタを結構見たが(ヴィトンのゴンドラとか)、モイワの雰囲気はそう変わらない。逆にちょっと人が少ない感じか。おかげで自衛隊の存在感が目立つ。

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2/10 イワオの大岩
登高会チームは前日に続いて西尾根930へ。ここから五色温泉に向かって滑り込む。最初はオープンバーンからちょっと狭目のツリーランが楽しい。イワオヌプリへのルートに合流して登り返す。
イワオヌプリには連休とあってたくさんの先行者。振子沢の下から左側に回り込んで先行のジグザグトレースを登る。前を行く2人パーティ、速いなあと見ていたが2人とも女の子だった。大岩の下をトラバスして、ガレ場っぽいところを越え前衛ピークまで登る。最後もガレ場でピーク手前にスキーデポ。

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慎重に大岩まで戻るが何箇所か隠れた岩にガリッ。。だが大岩の下の斜面は気持ちいいパウダーランだった。
この日、M手さんのテックビンディングのブレーキ部分が故障。以前にYのI藤さんのが壊れたのと同じ箇所のようだ。夜に修理でだいぶ問い合わせしたりされてたが、結局この場での修理は断念。

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ウッドペッカーズに戻って休憩してると4人目のメンバーK村くん到着。M手さんのリフト券をもらって早速滑りに行く。今回初めて羊蹄山が見えてきた。

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2/11 西尾根930
夜間に降雪があり山麓10センチ、山上吹き溜まりは30センチ。M手さんは結局この日レンタルスキーでゲレンデを滑るとのこと。クワッドから最初の一本はコース内の林間へ。完全リセットではなく下地の凸凹に底付きするので面白いが疲れる。
待ってる間にG6ゲート前で見てると、パトロールが立ってる前をビーコンもバックパックもなしで素通りしていく人も結構多い。中にはパトロールに諭されて止められてたグループもいたが、「ビーコンは?」と聞かれて「大丈夫で〜す」とか言って出て行ったおねえちゃんも。これにはパトのお姉さんもちょっとキレ気味だった。僕も数年通ってきて、こういうあからさまなパトロール無視はあまり見たことがなかったのだが。ウッドペッカーズに道新の記事が貼ってあったが、ニセコルール後20年ニセコでの死亡事故はゼロとのこと。これはものすごい事だと思う。しかしルールに従わない人間はある程度存在し、最近は増えているとの記述も。自分の昔の事を思えばあまり偉そうなことは言えないのだが、やっぱり「命あっての物だね」だぜ。

K村くんを加えた3人でまた西尾根へ。ところがY野さんがスキンを忘れて一旦下に戻り、2人で登り始める。前日の登りトレースは消え、2人でラッセル。ちょっと手前910mから1本滑ったところでちょうどY野さんと合流。再度登り返し五色方向に滑り込む。前日同様ノートラックで楽しく滑れた。

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見返峠方向にトレースを戻り、途中から登りトレースに合流して三度目の西尾根。見返りボウルに落ちる斜面は今日も穴場だった。
このまま滑るというK村くんをゲレンデに残し、一旦ウッドペッカーズに戻る。I見さん達は今日午前中滑って帰った。Y山さんが置いて行ってくれたカップラーメンをすすってのんびり休憩した後、ゲレンデに戻る。

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夕方近くに雪遊びに向かうファミリーの姿が良くて、つい写真を撮ってしまった。近所の人なのか、昼過ぎ到着したゲストなのかはわからないが、ローカルスキー場っぽくてほっこりする。同じ山だがヴィトンのゴンドラとは違う世界のようだ。

ゲレンデでしばらく滑るが、いつもぎりぎりまで滑るK村くんの姿は見えない。帰ると先に戻っていた。聞くと転けた際に外れた板が当たってビンディングが壊れたとか。この後ショップに電話してこちらは無事直せたようだが、僕の個人的テックビンディング不信はますます強化されるのであった。

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2/12 二兎
M手さんはこの日発つこともあり今日もゲレンデスキー。他3人はK村くんの希望でニトヌプリに行くことに。行程の長さを考えてY野さんと僕はクワッド1回券(3ポイント)だけ買うが、K村くんは前後も滑ると一日券。
見返峠から樹林帯を五色に向かって水平トラバース。K村くんが積極的に先頭でラッセルしてくれるのはありがたい。が、一人だけステップソールなのでスキンを貼らない時はいいが、急斜面は登れないとか、どうもリズムが合わないことも。
前に来た時はイワオヌプリを登って下りてニトに行ったのだが、今回は完全にイワオを巻いていく。途中でトレースが出てきたと思ったら、スノーシューの外人さんが引き返してきたのにすれ違った。

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ニトヌプリの登りはラッセルがやや重い。下地の雪がもっさり沈む感じ。K村くんと交替交替でラッセルして、昼過ぎに北峰に到着。
風を避けてスキンを剥がし、東面の谷状を滑降。前回滑った時は声が出る程軽いパウダーだった記憶だが、今回は風に叩かれたかちょっと重いパックスノー。延々歩いてきたのにちょっと消化不良気味。まあ山はそういうものだが。(この日アンヌプリから滑り降りてきた人は「最高」と言ってたし、同宿だった方も東尾根の雪はやっぱり最高だったそうで、山の雪は難しい。)
帰りは再びイワオの中腹を大回り。イワオの大岩の下の斜面をひと滑りして五色から見返峠に戻るとすでに3時近かった。モイワに下りてY野さんと僕は終了。疲れた。。K村くんはそれでも終了までゲレンデを滑る。あの無尽蔵のガッツはどこから出てくるのだろうか?

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2/13 さよならアンヌプリ
今日が最終日。新谷さんに忙しいところを送ってもらい、アンヌプリのゲレンデへ。1日帰りが遅いK村くんはさらにバスでヒラフへ行くとのこと。全山共通券で全ゲレンデを制覇するのだそうだ。上空強風でトップリフトは止まっているらしいが、さてどうか。
ゴンドラでアンヌプリゲレンデ。時間になってもやっぱりトップリフトは動かないようだ。Y野さんとピステンされたコースをゴンドラでひたすら滑る。光線がフラットで斜面が見にくい以外は非常に滑りやすい。この日は気温上昇の予報だったが、太陽が出ないせいで雪質も悪化しなかった。滑りながら「アンヌプリ、アンナプルナ、アンヌプリ、アンナプルナ、と頭の中で回る。M手さんがトレッキングに行きたいと言ってたからか?11時頃に終了、林道からモイワに戻った。
荷物をまとめて1時半のバスで出発。帰りのバスも順調、千歳の空港はやや忙しかったがそれでもラーメンも食って、無事帰ってきた。

怪我もなくニセコ合宿終了。登高会の先輩・後輩に感謝、何より送り出してくれる家族に感謝だな。また今年もニセコでひとつ歳を取った。
Wikipediaによると、彩恵津子は1961年生まれなので僕と同学年。最後のアルバムは2004年で2021年現在の活動状況は不明とある。なんとなく現在の彼女の生活が穏やかなものであることを願わずにはいられない。

#K村くんはちゃんと全山滑ってナイターまでやったらしい。歳いくつだよ。
#僕は帰宅した夜に発熱し、しばらく寝込む破目に。とほほ。来年からはインフルのワクチン打つか。
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2024年2月4日 春立つけふの/蔵王坊平クロスカントリーコース

こないだ年が明けたと思ったらもう立春である。雪が降らない降らないと言ってるうちに春とか言われると、あー、という感じである。まあこればっかりは何とも仕様が無い。
前日の土曜日にウッドペッカーズにスキー板とブーツその他の荷物を発送。おかげで大半の装備が手元になくなった。クロカン装備は送ってないので、坊平のクロカンコースを覗いてみることにした。
坊平といえばクロスカントリー、と昔から有名だった気がするが、もちろんやったことはない。検索してみると日本で3か所目のFIS公認コースらしい。とはいえ、クロカンは最近ますますやる人少なそうだし、コースも整備されてるのかどうか。
というわけで、3週続けてのライザ、というか坊平。ライザ手前の駐車場に車を停めると、一人先にクロカンっぽい感じで準備してる人がいたので、自分もここから行ってみる。

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坂をちょっと登ってすぐの所に車両進入禁止の看板があり、見るとクロスカントリーコースの案内板もあった。もっとも良く見るとこれは夏場のクロスカントリー(走るやつ)らしいが。

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周回コースの途中に出たようだが、しっかり圧雪整備されたコースがあった。しかもコースカッターでちゃんと溝も切ってある。話には聞いたことがあるが、これは初めて見た。
自分のツーリング用のクロカンスキーでのんびり歩き出す。最初は試しにカッターの溝を歩いていたのだが、何となく「予感」がして、溝を外して歩いていたら、後ろから段違いのスピードで追い越された。本格的なクロカン、競技の人が滑っている。
ずっと回って行くと、結構な人数がコースを周回しているようだった。しかも全身タイツみたいなワンピースを着ている人がほとんど。あー、これはガチなやつだ。登り坂でもカッターをパスカングで駆け上がる人やスケーティングで走って行く人。下りもスケーティングで加速して行ってる。ロードバイクのレースの中にママチャリで紛れ込んでしまったような場違い感。。

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コースはスキー場下から野営場にかけての緩やかな斜面に、畳み込まれた大腸小腸のように展開しているので、ずっとアップダウンが続く。一番下でグラウンドに出て折り返し。ここだけは平だ。

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ともかくコースを一周して車に戻る。一周4kmぐらい。こちらは走らずに歩いているのだがそれでも大分汗をかいた。
スキーをBCクロカンに履き替えてもう一回り。今度は圧雪のコースを外れて林間の雪原を歩く。同じような「ツーリング派」もいるのか、コースを外れたトレースもところどころに入っている。園地の外側はとたんに下ヤブだらけになるのは、やはり今年の雪の少なさだろう。

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BCクロカンのステップソール、滑降時はやはり抵抗になるようで、圧雪コースの下りでもあまり滑らない。中には僕同様のんびり歩くスキーっぽい人も見かけた。適当にうろついて一回り、お昼に撤収。この日は上空の雲が厚く、稜線は見えない。刈田に行くと言っていた山仲間はどうしただろうか。

立春ということで紀貫之の名歌を思い出した。三十一文字の中に一年の時間の流れを詠み込んだ、と古文の授業で習った頃は感心したものだったが、技巧が先に立っているようで、子規や茂吉にはあまり受けなかったのではないかと今は思う。

大寒も小寒も雪降らざりし 春立つけふの寂しからめも (原諾斎)

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