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2020年4月11−12日 Stay home/鳥海山・万助小屋

その後も新型コロナウィルスは拡大の一途である。世の中は、というか世界中がコロナ一色である。緊急事態宣言も出て、「戦時態勢」という言葉まで飛び交っている。
我がY山岳会も時勢を忖度し、例会はしばらく休会となった。もちろん花見や定例飲み会も消し飛んだ。
と、若干の言い訳をして。

4月の会山行は曲折の末に、万助口の鳥海となった。
山スキーは不要不急と言えるのか、という疑問も胸には浮かぶが、風通しの良い野外での活動はある程度容認されるのではないか、と打ち消しながら県境を越えて庄内へ。(ちなみに無感染県ベスト4まで残っていた山形県も1人目が確認されてからは五月雨式に感染者が相次いでいる。県知事は県境での検温チェックを打ち出したらしいが、この時点ではまだ始まっていない。)

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一の滝から入山。前日の雪が登山道をうっすら覆っているが、しばらくは板を背負ったり担いだりの苦しい歩き。多少雪が増えてきたところで強引にスキーを履いて歩き出す。しばらく歩くとブナ林の中、山スキーらしくなってくる。

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万助小屋まで約3時間。久しぶりの泊まりの荷物でなかなかに疲れた。
小屋は1階部分が完全に雪の下で、ちょうど2階の窓から出入りする高さ。記録的な雪不足と言ってもこの辺りではそれほど少ないように感じない。気温が高いだけで降水量が極端に少なかったわけではないので、標高のある程度高いところではそれなりに雪はある、ということか。あくまで推測だが。

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小屋に荷物を下ろすとそのままお尻に根っこが生えてしまいそうになるが、せっかくのお天気なので上まで滑りに行く。すぐ上の急な斜面を登り切ると樹林限界、真っ白な大斜面が広がる。

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山頂にはまだガスがからみついて晴れないが、後ろを見れば日本海が間近に望まれる。

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笙ヶ岳の急斜面が眼前に迫ってくる。鍋森の斜面の手前、一旦平らになる1350mで本日は終了。
日本海に向かっての滑降は雪も滑って快適だった。

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小屋に入ればあとはやることは同じ。ダルマストーブは最初なかなか煙が抜けず、小屋中スモーク状態になるが、一旦火の勢いが出ると煙突が順調に機能し始める。水は水場からきれいなのを汲めるし天国である。今日もS本シェフのご馳走、あっという間にビール缶の山が出来上がった。

翌朝は山頂を目指すべく5時(ぐらい)起床。が、天気は白いガスの中。朝食を取ってるうちに雪が降り出す。
それでも天候回復に期待して雪の中を出発。
1時間ほど歩くと雪は止んだが、ガスは去らずホワイトアウト。下界の方は雲が上がっている気配なのだが、なかなか追いついて来てくれない。

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見えない中登って行くと鍋森の急斜面にぶつかる。視界も悪いしこれ以上はムリとあきらめる。
ホワイトアウトの中の滑降は酔いそうになる。新雪は良く滑ったのだが。。

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小屋が見えるあたりからは視界も出て滑りやすくなるが、雪は徐々に重くなる。
新入会、今回初参加のM利さんも楽しんでくれたようだ。山スキーはベテランなので頼もしい。

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山スキー2シーズン目のG藤くんもすっかり安定感が出てきた。

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小屋に戻って一息。お世話になったダルマストーブ。実にありがたい小屋である。
荷物を片付けて撤収。

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小屋からの下りはさらに雪が重くなったが、ぎりぎりまで頑張ってスキーで滑降。最後は雪が切れてまた担ぐことになるが、2時間弱で登山口に戻って来れた。

麓の庄内地方も桜が開いてた。「ゆりんこ」によると温泉は休業中。コロナの影響はいずこも同じ。松山の観音湯まで走って、最上川を見下ろす風呂に浸かった。
出かけるのは多少気も引けたが、家にこもり気味で気詰まりな毎日、ちょっとだけ気が晴れた二日間だった。
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