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2020年5月30日 新しい生活様式/栗駒山

緊急事態宣言が出されて世の中自粛一色になり、こんな時に山なんか行くのはとんでもないバカだというような世間の空気になった。もちろん感染は恐れなければいけないし、医療体制への負荷などを考えれば従わざるを得ないのだが、自粛を強要されたり監視されたりするような世の中には、やはり息苦しさを感じるものだ。

さて、緊急事態宣言も解除になった。とはいえ、いまだ県をまたぐ移動や不要不急の外出は控えるようにとのこと。一応県内の栗駒山へ。不要不急だろうと言われそうだが、早く行かないと雪が融けちゃうじゃないか!?
天気は快晴、築館あたりから雪の残る山姿が見えると気分は上がる。山へと続く道を走る車もあまり見かけない。世の中の人はまだ自粛してるんだな、と思いながらいわかがみ平に着くと、
えっ、混んでる!
駐車場はほぼ満車。途中であまり車を見なかったのは、単に僕が出遅れただけだったらしい。それにしても、コロナ騒動などまるでなかったかのような山の賑わいにちょっと唖然とする。
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準備をしながらケータイを見ると、同行予定のM野さんからメールで遅刻するとのこと。どうせ山頂まで大した距離でもないので、待たずに先に行くとメールを返す。
スキー板にブーツを履かせザックにくくりつけて背負うとずっしりと応える。さすがに二ヶ月本格的に山に行ってないので、足元が心許ない。ペースを抑えてゆっくり登るが汗が吹き出してくる。こんなのマスクなんて絶対してられないよ(最初からしてないけど)。

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山頂方面の展望が開けて一休み。周りに人が多いが、ソーシャルディスタンス。
御沢源頭の雪渓もさすがにだいぶ短くなってるが、一番左手の雪渓はぎりぎり下まで繋がっていそうだ。
山頂東斜面も大きく雪が残っているはずだが、中央コース側からは全く見えないのでちょっと心配になる。それにしても、、これだけ人がいて、スキーを担いでるのは僕だけのようだ。。

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山頂のちょっと下でようやく雪の上に出た。やはり東斜面は大きな雪田になっていて、十分滑れそうな雪が残っていた。ブーツに履き替えて雪の上に乗ると気持ちがすっとする。
ここで滑りながらM野さんを待つことに。最初は右側の尾根沿いに1本。登り返して次は東栗駒コースからの登山者が登ってくる斜面の中央をもう1本。ザラメ雪で滑りはもうひとつだが、長さ傾斜広さ、ちょうどいいゲレンデだ。
2本滑って大休止。M野さんの姿はまだ見えないので、待ちきれずメールを打って山頂に向かう。
と、山頂から下りてきた人に声をかけられたと思ったらM野さんだった。すれ違いで先に山頂に登っていたらしいが、ともかく遭遇できて良かった。ん、スキーは?
駐車場の人の多さにたまげて、スキーは置いてきたとのこと。ともかく一緒に再び山頂へ。

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スキーのないM野さんには悪いが、せっかくなので御沢の雪渓をもう1本。登る時に狙いを着けていたラインを探して山頂から稜線を少し西へ。この辺だな。
M野さんによろず見届け人をお願いしてドロップイン。

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最初だけは40度ぐらいの傾斜だが、すぐに30〜35度ぐらいになる。一旦ぐっと雪渓が喉のように細くなるが、幸いスキーの長さぐらいの幅で繋がっていてデラで下りられた。その下はまた広くなるが、脇の岩場からだいぶ石が落ちていて気を使う。傾斜が緩むところまで滑って停止する。
記録的な少雪といわれた冬だったが、5月の末にこれぐらい滑れれば御の字である。
帰りは同じところを登り返す。標高差270m、バテた。。

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見届け人M野さんは登り返しまで待っていてくれたが、僕がしばし動けないでいるので先に下山。
僕も昼飯を食ってからようやく重い腰を上げる。
頂上から東斜面を滑ってから東栗駒コースを下山。登山者はもう大半が下ってしまったので、午前中とは変わって静かな山。悪路に苦しみながらよろよろと駐車場に戻った。

やはり体力面ではブランクの影響が大きいか。でもまだまだ遠目に見える月山は真っ白、鳥海山も雪たっぷりだった。新しい生活様式はこれから!?
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