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2023年3月19日 裏の顔/湯殿山

湯殿山の地図を眺めると、山頂を中心にして尾根がきれいにX字状に出ていることがわかる。北東尾根は装束場から姥ヶ岳、月山本峰に続く。北西尾根は仙人岳、南西尾根は朝日連峰に繋がる郡境尾根、南東は志津方向に下るおなじみの尾根だ。それぞれの尾根に挟まれた斜面が四面の壁となっている。ブス沼に下りる南面、石跳川右岸の東面は見慣れた斜面。一番急峻な北面は、以前湯殿山奥の院に行った時に覗いたことがある。西面だけはあまり見たことがない、言わば裏の顔であった。(霊山湯殿山に裏の顔などというと罰が当たりそうだが。。)
昨秋六十里越の古道を歩き、この道の側面を垣間見ることが出来た。あらためて地図を確認すると、仙人岳から派生する小リッジが屏風のように立っていて、湯殿山の西面を隠している。そのリッジと湯殿山に挟まれた所には細長い凹状地が連なり、内院を形成している。このあたりを探索し、あわよくば未知の西面を滑降しようと計画した。

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湯殿山有料道路の入口、除雪終点には既に5台ほど先客だが、どこに入ったものか。前日の雪は日本海側はかえって少なかったようで、ザラメ雪の上をうっすら覆う程度、雪崩の心配はそれほどなさそうだ。
ブナ林の中を六十里越古道に平行して登り、屏風リッジの南側を迂回して内院に入って行くと、湯殿山の西面が見えてきた。予想よりかなり急傾斜、稜線直下はやはり風上斜面とあって雪付きが悪い。

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本日付き合ってくれたメンバーは新入会のA部Kさん、O安さん、T本さん。比較的新しい会員の人たちで新鮮だ。
西面に向かって登って行くと、新雪がとばされて凍ったザラメの斜面になってくる。新雪が付いているところを選んで登るが、樹林が切れてこの上はもうガチガチ斜面とみて、ここまでとする。

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多少引っかかり気味だが、昨日の新雪のおかげでそれなりに楽しく滑降。
T本さんのテレマークが決まっている。

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切り開き状の斜面があり、凹状地まで降りてくる。

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時間は早いので、途中からまたスキンを貼り直して大岫峠に向かって登り返す。ほぼ六十里越の道通りで、峠に近づくとスノーシューのトレースが出てきた。

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大岫峠に到着。大雪原の向こうに大展望。向こうは赤見堂だな。

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湯殿山方向。稜線上をもうちょっと先まで行ってみる。山頂や山のあちこちに人の姿が見える。と思ったら、スノーモビルの集団も走り回っていた。

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丘のようなところまで。この先の稜線は細くなって雪割れしている。

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尾根状を戻ってもつまらなそうなので、ブス沼側の斜面にちょっと降りて回り込むことにする。
雪庇とクレバスを避けて一段下の台地に降りたが、短いながら結構な急斜面だった。

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帰りはほぼ六十里越道沿いに降りる。ところどころ雪穴に注意だが、新雪のおかげでなかなか楽しい林間滑降だった。先客のクルマはまだ全部残っていたが、みんな一体どこに入ったんだろう。
水沢温泉が工事中なので、大井沢の湯ったり館まで行って入浴。あとは高速でストレート、明るいうちに帰ってきた。運転のO安さんありがとうございました。
湯殿山の裏の顔、雪がゆるめば滑れるだろうか。雪解けは早そうだが。。

夜は来仙した旧会員のM村君を囲んで飲み会。山行疲れで寝つぶれそうだったが、酒を飲んだら元気になり大丈夫だった。M村君はこの日栗駒に行ったが、雪が重く大変だったそうだ。
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