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2024年4月13−14日 よろしく回収/月山西面・笹川

今年はYの会山行、4月の担当。お題は月山ということで、当初は雨告山からの尾根を庄内町放牧場から辿る超ロングコースを考えていたのだが、今冬の雪不足から断念。いくらかでも雪の多そうなところということで、湯殿山スキー場からのアプローチにした。2週間前の下見で濁沢の横断も確認したし、あとはお天気次第。

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そのお天気も土日まるまるの晴れ予報。実際に湯殿山スキー場も文句なしのピーカン。いや暑いという文句は出そうだが。先々週よりずい分雪消は進んだが、それでも営業の終わったゲレンデを最初からスキン登高できるのはラッキー。

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濁沢の横断もまだしっかり埋まっていて問題なし。泊まりの荷物は重いが、順調に歩を進める。

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尾根に上がればまた、どんどん展望、絶景が広がってくる。本日のメンバーは総勢8名だが、この月山西面の眺めはやはりあまり見たことがないようで、新鮮に感じてくれたようだ。

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C1302まで到達。ここで前方C1479の三角斜面には上から滑ってきた大人数パーティが3パーティほど。総勢20人を越えているか。前日オープンした月山スキー場からのガイドツアーだろうが、ここまで静かな山だったのでびっくり。
本日の紅一点、T本さんは日帰り参加ということで、この辺りでお別れ、引き返す。三角斜面を滑って帰るとのことで、他のメンバーも一緒にC1479へ登って行った。

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僕は三角斜面をトラバースして真っ直ぐ本日の天場に向かう。C1479の北側、田麦川左岸にテラス状に張り出した平地が今回のベースキャンプだ。ここまで来ると月山西面が遮るものなく迫ってくる。

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N田さんと雪のテーブルを作って待っていると、三角斜面から滑り込んできたメンバーが到着。庄内平野を見下ろし鳥海山をも望むこのロケーション、この天気、さっそくビールで乾杯となった。

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一段落して、一応翌日のルート偵察に。僕は田麦川を渡って対岸に登るところまで確認してさっさと帰るが、若者二人O野くんとT辺くんはそのまま対岸のC1479まで登って一滑り。うらやましい若さだ。
と思って天場に帰るとN田さんがスキーを背負って天場直上のルンゼ状斜面を登って行った。飲みながら眺めていたら、結局ルンゼ最上部まで登って滑ってきた。こちらはもう若いとはいえない歳のはずだが、、、。

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月山西面の壁が夕日に輝いている。明日はあの尾根を登って、山頂から笹川の谷を滑る計画。(左端にO野くん達のシュプールが写っている。)
宴会からそのまま雪上テーブルで銘々勝手飯の夕食、庄内平野の町の灯火を眺めて、早々にテントに潜り込んだ。(その後も他のメンバーは色々やっていたらしいが。。)

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翌朝、計画から誤差範囲の遅れでBCを出発。偵察通りに田麦川を渡り、(雨告尾根の)C1479に登る。

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朝のクラスト雪でクトーを着けて登るが、気温も高く硬くないのでそれ程苦労せずに済む。一旦緩くなった尾根がまた立ち上がった辺りで、O野くんがクトーを片方落とし、回転しながら笹川の谷に落ちて行った。まあ、谷まで落ちれば帰りに拾える(かも)。

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この尾根は山頂のちょっと下で姥ヶ岳からの尾根と合流。下を見るとスキー場から人がまさに数珠繋ぎに行列していた。先頭のN田会長は一般ルートとの合流を潔しとしなかったか、最後まで尾根通しで山頂台地へ。

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雪に埋もれた頂上神社は登山者とスキーヤーがひっきりなしの大賑わい。登頂記念の証拠写真を通りすがりの人に撮ってもらって、いよいよ滑降へ。八紘一宇の石碑が立つ辺りから笹川源頭へドロップ。

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最初の急斜面を慎重に下りると後はどこまでも続くかのような大斜面。所々白い雪がまだらになってはいるが、幸いストップ雪という程でもなく。今回はメンバー7人足並みも揃い豪快な集団滑走となった。

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徐々に傾斜が緩んできて一旦休憩。O野くんのクトーも沢底ではなくちょっと脇の方に引っかかっていたらしいが、無事回収。いや見つかるもんだな。
と、ここでN田会長が「スマホがない」と言い出した。ポケットが開いていて、上の方で転んだ時に落としたらしい。とは言え、もう相当の標高差を下りて来てる。オレなら諦めるな、と思ったら、登り返して行った。。

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N田さんはBCで待つことにして、先に進む。長い長い笹川滑降の後、雨告山手前の鞍部を目指して登り返す。地図を見て一番登りやすい地点だが、意外に「ゆるくない」登り返しだった。

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鞍部から今度は田麦川の沢底目指して滑り込む。この辺りどこでも滑り放題、と思ってたら一回転けた。
写真右手奥にBCのテラスが見える。

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田麦川の底に合流する辺りでちょうど沢底が口を開けていたが、慎重に上流側に降り立った。またスキンを貼り直して、BCへの登路まで登り返す。

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懐かしのベースキャンプに無事帰着。ここでN田待ちなので、コーヒーなど沸かしながらのんびりまったりする。この時間をもらってN田さんに感謝。
トランシーバーが入って、スマホ無事回収とのこと。見つかるもんだな。
N田さんは沢から登った尾根に出て、尾根上を滑ってきた。滑る姿がBCからよく見える。スキーの下りはやはり速い。

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この月山の眺めも見納め。お世話になった天場を後にする。

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C1302までは登り返しと長いトラバース。後はスキンを剥がして、来た道をロングランの滑り。

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落とし物やらI藤さんのビンディング故障など、ちょっとしたトラブルはあったが、全員怪我なく無事下山。ピーカンに恵まれて、充実の二日間だった。何よりシーズンインで大混雑のはずの月山で、こんなにも静かな山を楽しめたのも月山という山の懐の深さかな。地図を眺めながらルートを引いた山行担当の思いも無事回収できたようだ。

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