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2024年2月4日 春立つけふの/蔵王坊平クロスカントリーコース

こないだ年が明けたと思ったらもう立春である。雪が降らない降らないと言ってるうちに春とか言われると、あー、という感じである。まあこればっかりは何とも仕様が無い。
前日の土曜日にウッドペッカーズにスキー板とブーツその他の荷物を発送。おかげで大半の装備が手元になくなった。クロカン装備は送ってないので、坊平のクロカンコースを覗いてみることにした。
坊平といえばクロスカントリー、と昔から有名だった気がするが、もちろんやったことはない。検索してみると日本で3か所目のFIS公認コースらしい。とはいえ、クロカンは最近ますますやる人少なそうだし、コースも整備されてるのかどうか。
というわけで、3週続けてのライザ、というか坊平。ライザ手前の駐車場に車を停めると、一人先にクロカンっぽい感じで準備してる人がいたので、自分もここから行ってみる。

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坂をちょっと登ってすぐの所に車両進入禁止の看板があり、見るとクロスカントリーコースの案内板もあった。もっとも良く見るとこれは夏場のクロスカントリー(走るやつ)らしいが。

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周回コースの途中に出たようだが、しっかり圧雪整備されたコースがあった。しかもコースカッターでちゃんと溝も切ってある。話には聞いたことがあるが、これは初めて見た。
自分のツーリング用のクロカンスキーでのんびり歩き出す。最初は試しにカッターの溝を歩いていたのだが、何となく「予感」がして、溝を外して歩いていたら、後ろから段違いのスピードで追い越された。本格的なクロカン、競技の人が滑っている。
ずっと回って行くと、結構な人数がコースを周回しているようだった。しかも全身タイツみたいなワンピースを着ている人がほとんど。あー、これはガチなやつだ。登り坂でもカッターをパスカングで駆け上がる人やスケーティングで走って行く人。下りもスケーティングで加速して行ってる。ロードバイクのレースの中にママチャリで紛れ込んでしまったような場違い感。。

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コースはスキー場下から野営場にかけての緩やかな斜面に、畳み込まれた大腸小腸のように展開しているので、ずっとアップダウンが続く。一番下でグラウンドに出て折り返し。ここだけは平だ。

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ともかくコースを一周して車に戻る。一周4kmぐらい。こちらは走らずに歩いているのだがそれでも大分汗をかいた。
スキーをBCクロカンに履き替えてもう一回り。今度は圧雪のコースを外れて林間の雪原を歩く。同じような「ツーリング派」もいるのか、コースを外れたトレースもところどころに入っている。園地の外側はとたんに下ヤブだらけになるのは、やはり今年の雪の少なさだろう。

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BCクロカンのステップソール、滑降時はやはり抵抗になるようで、圧雪コースの下りでもあまり滑らない。中には僕同様のんびり歩くスキーっぽい人も見かけた。適当にうろついて一回り、お昼に撤収。この日は上空の雲が厚く、稜線は見えない。刈田に行くと言っていた山仲間はどうしただろうか。

立春ということで紀貫之の名歌を思い出した。三十一文字の中に一年の時間の流れを詠み込んだ、と古文の授業で習った頃は感心したものだったが、技巧が先に立っているようで、子規や茂吉にはあまり受けなかったのではないかと今は思う。

大寒も小寒も雪降らざりし 春立つけふの寂しからめも (原諾斎)

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