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2024年4月27日 残雪未練/蔵王温泉スキー場

GWを前にして、連日蔵王のライブカメラを眺めていた。3月に幾分持ち直したとはいえ、もとよりの暖冬。スキー場の営業も日毎に縮小し、いよいよ中央ゲレンデのみのリフト営業となった。GWもお天気はいいが、気温上昇の予報。連休初日にゲレンデに向かった。
横倉のロープウェイ駐車場は連休というのにガラガラ。スキー板を手にゴンドラに乗り込もうとすると、職員の人から「雪ありませんよ」と念を押される。ユートピアも既に終了しているので御もっとも。いやクロカンなので、とか適当に言い訳して乗車。
ザンゲ坂、樹氷原コースも滑走不可なのだが、フニテルは何も言われずに乗せてくれた。樹氷シーズンが嘘のような閑散具合だった。

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お地蔵さんはご覧のように小地蔵含めて全身露出。ともあれ今シーズンの無事を感謝してお礼参り。今日はいろいろ考えてBCクロカン。

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それでも地蔵岳東斜面にはまだそれなりの積雪。昔はこの斜面もしつこいスキーヤーがそれなりにいた気がするのだが、本日は無人。ザラメ雪にステップソールの効き具合を確かめながら登る。

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久しぶりに眺めるコーボルトヒュッテ。相変わらず手入れされているようで、荒れた感じは受けない。今年YのY田くんの御子息が山大入学という話だったが、山岳部にでも入ってくれればその伝手で泊まれないものか、とジジイの皮算用が頭をよぎる。
東斜面の滑りはイマイチだったので(滑り手の問題だが。。)、一本で地蔵駅に戻る。

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ザンゲ坂も既に雪が切れているので滑走不可。コース脇のアオトド林に入ると、こんな壮絶な眺めだった。いつも上から眺めるだけなので、あらためて深刻さを感じる。もっとも幼樹がそれなりに見られたので、自然の復元力は人間が心配するよりもタフなのかもしれない。

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雪を拾ってザンゲ坂を下りたが、一部はやっぱり歩くことに。何の工事か、キャタピラ車に乗ってきた作業員の人たちにすれ違った。

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パラダイス、トニーザイラーコースは入り口がすっかり雪消え。あきらめて迂回コースに回ると、こちらは日陰なためかしっかり繋がっていた。

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BCクロカンなので、そのままてくてく歩いて中央ゲレンデへ。車道が除雪されている以外はまだ雪は繋がっていて、スキーを脱がずにすんだ。
唯一営業の中央ゲレンデも既にあちこち土が覗いている。

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ゲレンデだけはそこそこの賑わい。アルペンレーサーの練習、モーグラー、パークのスノーボーダーといったところか。雪面は荒れたザラメであまり快適とは言い難い。2、3本滑って帰るか。が結局4、5本滑ったか。最後はちょっとだけテレマークの練習。
鳥兜のロープウェイに乗って、今年の時間券20時間目無事終了した。

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蔵王温泉は今が桜の見頃。結構きれいだったが、なかなか上手く写真には収まらない。ソメイヨシノ、山桜、オオヤマザクラ、八重桜、、いろんな種類が一斉に開いているようだ。

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今宵の晩酌は初孫「峰の雪渓」。鳥海の伏流水で仕込んだみたいなことが書いてあるが、かなりスッキリ系の飲みやすさだった。
連休の高温、蔵王の雪も後半まで持つかどうか。残るはやっぱり鳥海・月山か。
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2024年4月13−14日 よろしく回収/月山西面・笹川

今年はYの会山行、4月の担当。お題は月山ということで、当初は雨告山からの尾根を庄内町放牧場から辿る超ロングコースを考えていたのだが、今冬の雪不足から断念。いくらかでも雪の多そうなところということで、湯殿山スキー場からのアプローチにした。2週間前の下見で濁沢の横断も確認したし、あとはお天気次第。

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そのお天気も土日まるまるの晴れ予報。実際に湯殿山スキー場も文句なしのピーカン。いや暑いという文句は出そうだが。先々週よりずい分雪消は進んだが、それでも営業の終わったゲレンデを最初からスキン登高できるのはラッキー。

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濁沢の横断もまだしっかり埋まっていて問題なし。泊まりの荷物は重いが、順調に歩を進める。

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尾根に上がればまた、どんどん展望、絶景が広がってくる。本日のメンバーは総勢8名だが、この月山西面の眺めはやはりあまり見たことがないようで、新鮮に感じてくれたようだ。

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C1302まで到達。ここで前方C1479の三角斜面には上から滑ってきた大人数パーティが3パーティほど。総勢20人を越えているか。前日オープンした月山スキー場からのガイドツアーだろうが、ここまで静かな山だったのでびっくり。
本日の紅一点、T本さんは日帰り参加ということで、この辺りでお別れ、引き返す。三角斜面を滑って帰るとのことで、他のメンバーも一緒にC1479へ登って行った。

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僕は三角斜面をトラバースして真っ直ぐ本日の天場に向かう。C1479の北側、田麦川左岸にテラス状に張り出した平地が今回のベースキャンプだ。ここまで来ると月山西面が遮るものなく迫ってくる。

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N田さんと雪のテーブルを作って待っていると、三角斜面から滑り込んできたメンバーが到着。庄内平野を見下ろし鳥海山をも望むこのロケーション、この天気、さっそくビールで乾杯となった。

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一段落して、一応翌日のルート偵察に。僕は田麦川を渡って対岸に登るところまで確認してさっさと帰るが、若者二人O野くんとT辺くんはそのまま対岸のC1479まで登って一滑り。うらやましい若さだ。
と思って天場に帰るとN田さんがスキーを背負って天場直上のルンゼ状斜面を登って行った。飲みながら眺めていたら、結局ルンゼ最上部まで登って滑ってきた。こちらはもう若いとはいえない歳のはずだが、、、。

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月山西面の壁が夕日に輝いている。明日はあの尾根を登って、山頂から笹川の谷を滑る計画。(左端にO野くん達のシュプールが写っている。)
宴会からそのまま雪上テーブルで銘々勝手飯の夕食、庄内平野の町の灯火を眺めて、早々にテントに潜り込んだ。(その後も他のメンバーは色々やっていたらしいが。。)

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翌朝、計画から誤差範囲の遅れでBCを出発。偵察通りに田麦川を渡り、(雨告尾根の)C1479に登る。

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朝のクラスト雪でクトーを着けて登るが、気温も高く硬くないのでそれ程苦労せずに済む。一旦緩くなった尾根がまた立ち上がった辺りで、O野くんがクトーを片方落とし、回転しながら笹川の谷に落ちて行った。まあ、谷まで落ちれば帰りに拾える(かも)。

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この尾根は山頂のちょっと下で姥ヶ岳からの尾根と合流。下を見るとスキー場から人がまさに数珠繋ぎに行列していた。先頭のN田会長は一般ルートとの合流を潔しとしなかったか、最後まで尾根通しで山頂台地へ。

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雪に埋もれた頂上神社は登山者とスキーヤーがひっきりなしの大賑わい。登頂記念の証拠写真を通りすがりの人に撮ってもらって、いよいよ滑降へ。八紘一宇の石碑が立つ辺りから笹川源頭へドロップ。

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最初の急斜面を慎重に下りると後はどこまでも続くかのような大斜面。所々白い雪がまだらになってはいるが、幸いストップ雪という程でもなく。今回はメンバー7人足並みも揃い豪快な集団滑走となった。

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徐々に傾斜が緩んできて一旦休憩。O野くんのクトーも沢底ではなくちょっと脇の方に引っかかっていたらしいが、無事回収。いや見つかるもんだな。
と、ここでN田会長が「スマホがない」と言い出した。ポケットが開いていて、上の方で転んだ時に落としたらしい。とは言え、もう相当の標高差を下りて来てる。オレなら諦めるな、と思ったら、登り返して行った。。

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N田さんはBCで待つことにして、先に進む。長い長い笹川滑降の後、雨告山手前の鞍部を目指して登り返す。地図を見て一番登りやすい地点だが、意外に「ゆるくない」登り返しだった。

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鞍部から今度は田麦川の沢底目指して滑り込む。この辺りどこでも滑り放題、と思ってたら一回転けた。
写真右手奥にBCのテラスが見える。

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田麦川の底に合流する辺りでちょうど沢底が口を開けていたが、慎重に上流側に降り立った。またスキンを貼り直して、BCへの登路まで登り返す。

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懐かしのベースキャンプに無事帰着。ここでN田待ちなので、コーヒーなど沸かしながらのんびりまったりする。この時間をもらってN田さんに感謝。
トランシーバーが入って、スマホ無事回収とのこと。見つかるもんだな。
N田さんは沢から登った尾根に出て、尾根上を滑ってきた。滑る姿がBCからよく見える。スキーの下りはやはり速い。

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この月山の眺めも見納め。お世話になった天場を後にする。

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C1302までは登り返しと長いトラバース。後はスキンを剥がして、来た道をロングランの滑り。

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落とし物やらI藤さんのビンディング故障など、ちょっとしたトラブルはあったが、全員怪我なく無事下山。ピーカンに恵まれて、充実の二日間だった。何よりシーズンインで大混雑のはずの月山で、こんなにも静かな山を楽しめたのも月山という山の懐の深さかな。地図を眺めながらルートを引いた山行担当の思いも無事回収できたようだ。

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2024年4月6日 ファイト!/葉山大僧森沢

O竹さんの計画に乗って葉山へ。本日のメンバーは他にM野さんと元Y会員で現会友のA達君。
往路の道中、A達君といろいろ話しながら行く。以前から顔見知りではあるものの、会での活動時期がずれていたこともあって、一緒に山に行くのは今回が初めて。若々しく元気一杯な感じだが、自転車の乗り過ぎで故障・手術などあっての山再開らしい。

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当初は畑手前の林道分岐から入山の計画だったが、明らかに雪が少なく、畑のキャンプ場からのスタート。先週に続いての軽量ブーツをO竹さんに見せびらかすと、予想以上に反応をもらえた。

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駐車場は満車に近かったが、ツボ足・ワカンの登山者がほとんどでスキー・ボードが少ないのはやはり少雪の影響だろうか。それでも稜線に出るとスキーを履いた一団が楽しんでいるところだった。

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小僧森手前で大休止の後、小僧森の頭から本日の目標、大僧森沢へ滑り込む。

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大斜面への入り、ライン取りを間違えて、初「大僧森沢」のM野さん、A達君にはちょっと申し訳なかったが、十分楽しい滑りだった。

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だが、沢を下るほどにでかいデブリがあったりして滑りにくくなる。

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ドロップイン前にA達君が懸念していた通り、沢の口が開いてきた。小僧森沢との合流点から一旦左岸斜面に這い上がる。

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尾根を巻いてまた谷に下りれそうではあったが、その先がまたどうなってるかは不確定。それよりは確実なルートを、ということで、衆議は主尾根まで高差200メートル少々の登り返しに決する。ふう、、登るのね、、、ファイト!
M野さんも昨年怪我の手術をしてのリハビリ段階ということだが、先頭をパワフルに登り返していた。
O竹さんも考えてみると、つい最近事故の怪我からようやく治療が終了したところのはずなのだが。「O竹さんぐらいの歳だと普通は怪我するとそのまま寝たきり、尿瓶生活に入るんですけどね。」と、ちょいと毒を吐いてみたくなるぐらいの、驚異の回復力。いや、お前も頑張れよ、、ファイト!

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幸い登りやすい尾根で、登り返しは順調。ヤブっぽい尾根の下りから、最後はキャンプ場の春雪を滑り下りた。
僕は実家に行くのでここで解散したが、3人はひなの湯に行くとのことだった。さて「肉」は買えただろうか。
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2024年3月31日 R天国にいちばん近い山/月山

久しぶりの山スキー。4月の会山行担当になっていて湯殿山スキー場からの月山を予定しているので、その下見ということで。今回はN田さんのハイエースの後部座席でのうのうと座っていけるのはありがたい。
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湯殿山スキー場はこの日が営業最終日だが、9時前の到着で既に駐車場はあらかた埋まっている。ゲレンデにもずいぶん賑わっているようだ。雪がまだたっぷりしっかりあることもあるが、今シーズンは「R天国」というのがかなり人気を呼んだらしい。R天国が何か、なかなか説明が難しいがゲレンデのあちこちにハーフパイプみたいなバンクみたいなものがちりばめられているのがそれらしい。

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リフト1本乗ったところから歩き出す。昔は縦に2本リフトがつながったゲレンデ構成だったのだが、上のリフトは既に撤去されていて、切り開きだけが残っている。本日の下見に付き合ってくれたのはS本さんN田さんM山さん。スタート地点でスプリットボードのお兄さんと話したが、快速で先行して行った。他にも前方に歩いているパーティがいて、山に入る人も存外に多いようだ。前方に品倉山の急斜面が迫ってくる。

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あえて下見をしようと思ったのは、濁沢の横断がどうなってるか気になったため。ずっと昔に姥沢のスキー場から入り柴灯森の尾根を下降して湯殿山スキー場に下りたことはあり、その時は沢の横断に特に苦労した記憶はないのだが、何分にもあまりに昔のことで自信なし。品倉山の北側を巻いて行くと濁沢の谷が見えてくるが、沢が口を開けているのと側壁が急なのでなかなか渡れるところがない。しばらく上流側にトラバスして行くとようやくブリッジで横断して対岸に上がれた。しかしそのもう少し上流側まで行けば、完全に沢は埋まっていて楽に越えられそう。実際上流側にトレースも残っていた。(結局地図の夏道点線通りか。)ともかくこれで下見の目的は達成。

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横断点からは小尾根に乗り上げ、あとは尾根通しに進む。登る程に上部稜線の眺めが広がってきた。スキー場を出る時は曇り空で肌寒い感じだったが、天気は快方に向かっているようだ。

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1302ピークのちょい手前。品倉尾根とこちらの尾根のジャンクション、1619が立派なピークのように立ちはだかっている。濁沢の源流斜面も魅力的だ。

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1302まで来て、前方に1479の三角斜面が見える。本日の目標はこの三角斜面だったが、S本さんとM山さんはここで待機とのこと。N田さんを追いかけて1479の登りへ。先行者が2人登っているのが見えた。

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1479からはようやく月山本峰西面が全容を現した。庄内地方の岳人でなければなかなかお目にかかれない眺めではないか。
本日はここまで。スキンを剥がして滑降。ずっと緩んだザラメ雪だったが、ここへ来てだいぶクラスト、カリカリ斜面となる。
今日は新しく買った軽量ブーツの初下ろしだったのだが、フィッティングがイマイチなせいもあっておっかなびっくりの滑りになった。

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N田さんが何をしてるかというと、ミニ三脚にスマホをセットして自撮りというか記念撮影の準備中。カメラが一回転してパノラマ撮影できるスゴイものらしいが、出来上がりを見ていないので何ともいえない。

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帰り道は広い尾根に思い思いのトレースを刻んで。ザラメ雪がだいぶ重くなってきた。

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早めに濁沢に下りて、品倉山の裾を巻いて行く。登りで相前後したパーティは品倉尾根の急傾斜北斜面を登ったらしい。この急斜面目当てなのか、滑るところまでは見なかったが。湯殿山スキー場BCもずい分あちこち人が入っているようだ。

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帰りはよいよいでスキー場に戻ってきた。背後の凸凹した稜線がやはり普段見慣れた月山の景色と違うようだ。

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スキー場のR天国は午後になっても大賑わい。斜面のそこら中で人がぴょこぴょこ飛び跳ねてるんで、慣れない山屋はここでもまたおっかなびっくり。駐車場も満車で月山道路からの進入路一帯まで路駐縦列駐車の状態だった。
帰りの温泉はS本さんのリクエストで谷地のひなの湯。浴場内でH野さんA達くんにばったり。湯殿山の仙人岳を滑ってきたとのこと。あんな急なところをよくまあと感心する。
下見は天気に恵まれたが、本番の会山行はさてどうなるだろうか。

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