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2023年4月2日 有朋自遠方来/葉山

月山から葉山への縦走。
確かに山続きではあるものの、それぞれが独立峰であるこの二山を結ぶ山行など僕は考えたこともない。だが、O竹さんはずっと考えていたのだそうだ。考えていて未だ果たせなかったルートをO竹さんはY随一の(そして今や唯一だが・・)の若手会員O野君に託し、自身は一泊二日の送りサポートと迎えサポートを買って出た。
その二日目の迎えサポートにくっ付いて、4人パーティで葉山を目指した。

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ここ数年来この時期の葉山・畑コースはなかなかの人気コースになっているらしく、葉山市民荘の駐車場もすぐに満車になるそうだ。それを見越して手前のわらび園の分岐から歩き出す。
前日に続いてお天気はピーカン。おかげで朝はかなり放射冷却の冷え込みだったが、すぐに汗ばむ感じになる。尾根に上がると朝日連峰と月山の展望が広がる。

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畑のキャンプ場からのコースと合流する鞍部を過ぎると、雑木林風の樹林がようやくブナ林に変わる。何年か前にこの尾根上も滑ったのだが、その時の印象よりも樹林が混んでいるように感じる。

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火口壁を囲む馬蹄形の稜線に乗ると、徐々に鳥海山が姿を現した。
月山から縦走中のO野君とトランシーバーで交信を試みるが取れず。向こうはまだ葉山稜線にたどり着いていないか。そのまま頂上に向かって稜線のアップダウンを進む。

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小僧森の急登は板を背負ってツボ足で登る。小僧森でまたスキーを履いて大僧森に向かうが、氷河のセラックみたいな立派な雪庇が威圧的だ。

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大僧森からの葉山火口壁の眺めも圧倒的だ。
携帯が繋がり、O野君は葉山山頂で待つとのこと。
大僧森の先で雪が細くなり、鞍部にスキーデポしてツボ足で行く。

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いた!
後ろに見える月山から長途縦走してきたO野君と再会。
銅山川を渡ってから十部一峠までが、デブリや崩壊で苦労しやや時間がかかったそうだが、見たところまだまだ元気。

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焚き付けた人と焚き付けられた人。
代理戦争ならぬ代理登山。今風に言えばリモート登山か。
あるいはこうやって「やまびと」の魂は引き継がれるのか。

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大僧森に戻るとN川山岳会の大パーティともう1パーティが滑降準備中だった。この日、登山者含めてかなりの人数が入山していたが、スキーのパーティはもれなくこの大僧森沢を下りていたようだ。
T本さんがテレマークで果敢に急斜面を降りて行き、O野君も縦走の荷物を背負っても難なく滑ってくる。前日の月山は山頂から雪がガリガリで滑降はあまり楽しめなかったそうで、ここが唯一のお楽しみ斜面になった。

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大僧森沢を滑るのは初めてだが、源頭部はなかなかの大斜面。大勢が滑った後だが、それでも十分楽しめた。
沢底に降りると幅が狭くなり、両岸の急斜面を斜滑降でからんで進む。

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畑コースの鞍部に向かって高差100メートルほど登り返しになる。O野君のザックがでかい。

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最後は植林地の林間滑降から林道に出てゴール。O野君の月山―葉山縦走も二日間の快晴に恵まれて無事完遂となった。

絶好の天気の下、思いがけず何十年振りかで葉山の山頂も踏むことが出来、大僧森沢も滑って、サポート隊も充実の山行だった。(おかげで結構疲れた。一緒に縦走しようというO野君のお誘いはお断りしてやはり正解だった。)
麓は春爛漫、各地一週間以上早い桜の開花、何かと気ぜわしい今年の春だ。
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