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2023年4月29日 昭和のスキー/月山

昨年から思い立って「ツール・ド・月山」、月山一周行に挑んでいる。
ツール・ド・月山と言ってもツール・ド・モンブランにあやかって勝手に言ってるだけだが、モンブランの周りを一周するトレッキングコースよろしく、月山の周囲をぐるりと一回りしてみようと言うわけだ。ともかく地図を眺めて良さそうなところに線を引いてみて、少しずつ歩いている。昨年の秋に羽黒山から歩き始め、六十里越古道に入って雪の降る前に志津まで来た。この先のルートはというと、姥沢から清川行人小屋、念仏ヶ原を経由して肘折に抜けるのだが、行人小屋から千本松山の尾根は図上路が書いてないので、雪のある時期を狙っていた。というわけで行人小屋一泊で志津から肘折のスキー・ツアーを計画し賛同者も数人集まってくれたのだが、GW最初の週末は雨予報で結局中止になった。中止は決めたがどうも雨は日曜だけらしく、せっかくだからと、行人小屋へのルートだけでも見に行こうと言う事になった。

志津の駐車場に車を停めて、西川町民バスの第一便(デマンド便で要予約)に乗って姥沢。計画その他T本さんに下駄を預けてバスの予約もやってもらったので楽チンである。元の計画が水平移動の多いルートでBCクロカンを考えていたので、そのままBCクロカン装備で来ている。

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リフト降り場から四ツ谷川源流に向かってトラバース。谷の底からスキンを貼って対岸の雪渓を登る。行人小屋からの帰りによく滑って来るところだが、T本さんもA部Kさんも初めてだそうだ。

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労力的には山頂に普通に登るのと大差ないのかもしれないが、あえて山頂を外すのがツール・ド・月山たる所以である。実は行人小屋へはかつて「横道」というトラバス道があったはずで、高校生の時に実際に歩いてもいるのだが、今はまったく廃道となっているであろう。と思いながら歩いていると、斜面にどうも路形と思われるものが見える。行ってみればヤブに覆われているのかもしれないが、歴史の痕跡は意外に消えないようだ。

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天気の崩れは先のようで、背後に朝日連峰の眺めが広がる。

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残雪を登り切り、雪の消えた斜面を少し歩いて大雪城に接続できるのを確認して引き返す。大雪城を見て安心して見逃してしまったが、A部Kさんによると、その先の千本松山の尾根はすっかり雪が消えていたとのこと。残雪期なら歩けるはずという見込みは再考を要するようだ。

スキンを剥がして登って来た雪渓を滑り戻るのだが、準備している時にスキー板を流しそうになりギリギリスライディングで追いついたりという一コマもあり。
我がBCクロカン、登りは足元の軽さでなかなか快調だったが、問題はこれから。行きはヨイヨイ下りはコワイのである。
滑り始めに早速一回コけた。
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それに引き換えT本さんはバッチリテレマークターンで快調。

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A部Kさんはさすがの華麗な滑り。
ゲレンデに登り返して姥の大斜面を横切り、斜面の西端は雪面がきれいで意外に滑りやすい。
段々調子が出てきたと思ってきたら、石跳側に降りる急斜面で転けて滑落。すぐ下のブッシュにぶつかって止まったのはいいが太腿をしこたま打撲し、しばし痺れて呼吸までおかしくなった。
捻挫骨折はなさそうなので後は安全運転で下るだけ。頼れるものはプルークボーゲン、今日は完全に昭和のスキーである。

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ネーチャーセンターよりやや上で車道に出た。「O竹駐車場」のちょっと上の地点。

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後は20分ほど空身で車道を歩いて志津の駐車場まで車を取りに行く。地蔵沼もすっかり春の景色、このあたりは残雪が消えるのももうすぐかもしれない。

打撲した所は帰って湿布を貼ったがまだちょっと痛い。油断大敵怪我一生なのである。。

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