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2023年3月21日 お中日/蔵王温泉スキー場

一昨日はまだだいぶ雲が残っていたが、翌20日はピーカン。彼岸の中日の21日も少し雲があるもののほぼ快晴。

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朝食にボタ餅を食ってすぐに墓参りに行く。高台にある墓地からは月山・葉山がきれいに見えた。

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墓参りもそこそこに蔵王へ。黒姫からパラダイスを目指す。まずはユートピア。地蔵岳の山頂部が枯木の山になっているのがありありと見える。あるラインから下は葉が付いていてくっきり分かれている。

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連絡コースから菖蒲沼へ。ばっちり整備されているが、滑っている人はまだほとんどいない。3月も末となるとこの天気でもスキーヤーはだいぶ少なくなっているようだ。

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パラダイスのリフトトップから再び大展望。朝日連峰。

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こちらは飯豊連峰。
朝の9時台はまだ雪が硬く、パラダイスのカベは快適なカービングが楽しめた。この季節に滑っている人はよほどのスキー好きか上級者ばかりのようだ。最後は樹氷原コースクラウチングで1時間目終了。

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一旦クルマに戻ってBCクロカンに履き替える。ユートピアでのんびり練習と思ったら2回コケた。
せっかくの天気なので、BCクロカンで初の地蔵山頂へ。地蔵さんにお参りの後、ザンゲ坂を下る。10時台はすでに雪が緩み、ザンゲはシャーベットがグラニュー糖みたいになって足を取られそうだったがなんとか持ち堪えた。すっかりシャバ雪となった黒姫ゲレンデを滑って本日終了。春の雪、2時間とは思えないぐらい脚に堪えた。
今日はまだ大森まで滑れたようだが、季節は急ぎ足で進んでいる。ゲレンデの時間もあとわずかと感じる彼岸中日だった。
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2023年3月19日 裏の顔/湯殿山

湯殿山の地図を眺めると、山頂を中心にして尾根がきれいにX字状に出ていることがわかる。北東尾根は装束場から姥ヶ岳、月山本峰に続く。北西尾根は仙人岳、南西尾根は朝日連峰に繋がる郡境尾根、南東は志津方向に下るおなじみの尾根だ。それぞれの尾根に挟まれた斜面が四面の壁となっている。ブス沼に下りる南面、石跳川右岸の東面は見慣れた斜面。一番急峻な北面は、以前湯殿山奥の院に行った時に覗いたことがある。西面だけはあまり見たことがない、言わば裏の顔であった。(霊山湯殿山に裏の顔などというと罰が当たりそうだが。。)
昨秋六十里越の古道を歩き、この道の側面を垣間見ることが出来た。あらためて地図を確認すると、仙人岳から派生する小リッジが屏風のように立っていて、湯殿山の西面を隠している。そのリッジと湯殿山に挟まれた所には細長い凹状地が連なり、内院を形成している。このあたりを探索し、あわよくば未知の西面を滑降しようと計画した。

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湯殿山有料道路の入口、除雪終点には既に5台ほど先客だが、どこに入ったものか。前日の雪は日本海側はかえって少なかったようで、ザラメ雪の上をうっすら覆う程度、雪崩の心配はそれほどなさそうだ。
ブナ林の中を六十里越古道に平行して登り、屏風リッジの南側を迂回して内院に入って行くと、湯殿山の西面が見えてきた。予想よりかなり急傾斜、稜線直下はやはり風上斜面とあって雪付きが悪い。

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本日付き合ってくれたメンバーは新入会のA部Kさん、O安さん、T本さん。比較的新しい会員の人たちで新鮮だ。
西面に向かって登って行くと、新雪がとばされて凍ったザラメの斜面になってくる。新雪が付いているところを選んで登るが、樹林が切れてこの上はもうガチガチ斜面とみて、ここまでとする。

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多少引っかかり気味だが、昨日の新雪のおかげでそれなりに楽しく滑降。
T本さんのテレマークが決まっている。

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切り開き状の斜面があり、凹状地まで降りてくる。

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時間は早いので、途中からまたスキンを貼り直して大岫峠に向かって登り返す。ほぼ六十里越の道通りで、峠に近づくとスノーシューのトレースが出てきた。

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大岫峠に到着。大雪原の向こうに大展望。向こうは赤見堂だな。

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湯殿山方向。稜線上をもうちょっと先まで行ってみる。山頂や山のあちこちに人の姿が見える。と思ったら、スノーモビルの集団も走り回っていた。

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丘のようなところまで。この先の稜線は細くなって雪割れしている。

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尾根状を戻ってもつまらなそうなので、ブス沼側の斜面にちょっと降りて回り込むことにする。
雪庇とクレバスを避けて一段下の台地に降りたが、短いながら結構な急斜面だった。

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帰りはほぼ六十里越道沿いに降りる。ところどころ雪穴に注意だが、新雪のおかげでなかなか楽しい林間滑降だった。先客のクルマはまだ全部残っていたが、みんな一体どこに入ったんだろう。
水沢温泉が工事中なので、大井沢の湯ったり館まで行って入浴。あとは高速でストレート、明るいうちに帰ってきた。運転のO安さんありがとうございました。
湯殿山の裏の顔、雪がゆるめば滑れるだろうか。雪解けは早そうだが。。

夜は来仙した旧会員のM村君を囲んで飲み会。山行疲れで寝つぶれそうだったが、酒を飲んだら元気になり大丈夫だった。M村君はこの日栗駒に行ったが、雪が重く大変だったそうだ。
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2023年3月18日 彼岸南岸低気圧/スプリングバレースキー場

今年は今日が彼岸の入り。彼岸荒れとは良く言ったもので、朝から雪になった。
気がつけばもう3月、まだリフト券が残ってるスプリングバレーへ、この天気だが行ってみた。
ゲレンデに近づくほどに雪消のはやさに驚く。泉ヶ岳のスキー場の斜面はすでに全く雪がなく茶色い地肌の斜面となっている。スプリングバレーまで来てようやく雪の斜面が見える感じだ。
雪の状態がわからないので、まずは150センチのBanditを履いてゲレンデへ。
ピステンされたザラメ雪の上にいくらか今降ってる雪が積もってる。最初の一本はまあまあの滑り心地だったが、2本目3本目と行くうちに、下地のザラメがまったく凍ってない柔らかい雪なのでどんどん掘れてくる。あっというまにメインバーンはどんどん荒れてくる。雪は降り続いていて積もってくるが、やはり南岸低気圧の湿り雪、滑りは逆に悪くなって行くような気がする。板が短いので一生懸命ショートターンとかやってみるが、グサグサ雪に板を取られてぼろぼろ。
メイフラワーの方は人が少なく、下地も硬めでだいぶマシだった。

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雪が強まり、雪雲が降りてきた。ナイター照明も点灯。

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普通に滑ってても意外に疲れる。春の雪はこんなものか。早めに休憩に下り、気を取り直してBCクロカンに履き替える。サンデッキでまずはプルークから。ついでシュテムとかやってみる。雪面は荒れてるが、硬いところがないので意外に調子いい。新雪っぽいところだと結構いい感じで板が回る。これはオレ、極めてしまったかも。
しかしこの湿雪で手袋も濡れてきてお尻もしみてきた。ラスイチでクワッドに乗ってメイフラワー、急斜面は硬い雪が出て波打ち、なんとかかんとか降りてきた。やっぱり怪我しないうちに帰ろう。
早めに終了、みぞれ雪は家に着く頃には雨になった。この雪がこの冬最後になるかも。でも我がBCクロカン(でアルペンターン)、実戦配備は近そうな気がしてきた。
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2023年3月11日 山の仲間たち/三体山

Yの3月会山行は朝日南部の三体山となった。
O竹さんの積年の目標、以前にも計画したが、雪崩で道路通行止めにより断念したりと一種因縁の山。僕も何度「三体山行こう」と誘われたことか。あまり馴染みのない山域で、その都度生返事でごまかしていたような気もする。今回は満を持してというか、そろそろ行っとかないとというか。
それにしても、このブログにもたびたび登場してくれたG藤くんがいよいよ大学院修了・就職のため、仙台最後の山行となるはずだったのだが、引っ越し準備が押し迫り不参加となったのは残念だった。しかし、もう一人の若手ヤング、O野くんがしっかりリーダーで計画してくれた。
長丁場のコースということで、日帰りの集合時間は仙台4時!これに恐れをなして、O竹さんと僕は前夜出発。出発時にまた一騒動あったが、夜道を走って無事長井ダムに着き、O竹さんのクルマで車中泊。

4時集合のメンバーも予想に反して時間通りに到着。今回も8人パーティと大部隊だ。
トンネル手前のデブリを乗り越えたりしながら車道を進むと、、
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造成された公園のようなところに出て、大朝日から祝瓶の展望が広がりテンションが上がる。今日は高気圧ど真ん中。

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沢の渡渉点を探して行ったり来たりするが、スキー板をリレーして無事に渡れた。O安さんは靴が濡れないようにしっかりポリ袋を履いている。

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さらに一本谷を渡って右手の尾根に取り付く(三体山に直登する尾根ではなく、C821から1220に上がる中間尾根。このルート選択はO野リーダー)。神室の役内沢みたいな景色が広がる。

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尾根を登りつつ、リーダーのO野くんは沢を滑降しようと念入りにインスペクションしていた。急登が続き一苦労、二苦労。

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主稜線に近づくにつれて広やかなブナの尾根となり山スキーらしくなる。滑っても快適そうな斜面だ。
わずか二週間前の船形山では真冬のパウダーだったのだが、あっと言う間に季節が大きく進んだようだ。そういえば今日は3.11。12年前のあの日は寒かったのを思い出す。

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雪庇の弱点から稜線に上がると、

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飯豊連峰ど~ん!の大展望だった。
三体山の頂上へ、真っ白な稜線上をもう少し北上、稜線漫歩。

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さっきは陰になって見えなかった祝瓶の三角錐も見える。が、後方の大朝日など主稜線の山が高いので、イマイチ迫力にかける。とはいえ今日の展望は申し分ない。なにより懸案の三体山に8人全員登頂は目出度い。

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稜線に出たジャンクション地点まで戻ってスキンを剥がす。雪は完全にザラメ、ブロックと雪割れに気を付ければ雪崩はなさそうと、登りで見えた沢滑降にリーダー決定。稜線の東斜面をからんで南下。

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目標の沢(桂沢というらしい)の源頭に達し、ドロップイン。出だしはかなりの急斜面だが、雪が緩んでるので滑落の心配はなさそうだ。
ところが2人目で入ったO竹さんの切った雪面からスラフが落ち溝っぽいところに集まって小さな雪崩となる。点発生湿雪表層雪崩というところか。湿った雪なのでゆっくりもろもろと流れる奴で拡大もせず大事には至らなかったが、やはりヒヤっとする。谷を避けて安全地帯(と思われるところ)に滑り降りる。それがなければ、なかなか豪快ないい斜面だった。

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あとは斜度も緩み、周りを注意しながら開けた谷を快適に滑降。
最近入会したA部さん(A部さんが二人になったのでA部Kさん)も、滑降になったとたんに水を得た魚のように生き生きと滑って行く。後で聞くところではスキー歴60年とのこと。道理で。。

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帰りの渡渉も無事にこなし(僕の靴下にちょっと浸みたが、、)、造成公園の登り返し。

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振り返ると三体山の稜線がまだ輝いていた。勘違いしていたが、滑った桂沢はもう尾根に隠れてみえない。今日は一日よく晴れた。

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最後の車道滑降、車道歩きを頑張ってゴール。終わってみれば9時間行動、長丁場とはいえ8人パーティとしては上出来の山行だった。紅一点、本日唯一のテレマーカーT本さんも、登りではひいひい言っていたが結局登頂、滑降を果たした。「よくがんばりました」
それにしても、O竹さんに誘われなければこの三体山という一見地味な山に足を運ぶこともなかったろうし、O野くんの貪欲なライン追及がなければこの桂沢を滑ることもなかっただろう。あらためて山の仲間の不思議さ、ありがたさを感じるのであった。
帰りの風呂は「長井あやめ温泉ニュー桜湯」へ。昭和っぽい微妙なネーミングだが、受付の人も親切で、きれいなお風呂だった。
最後に一句。
  三体山 3対3からホームイン
サヨナラ勝ちということで。お後がよろしいようで。
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2023年3月4−5日 弥生三月危機一発/蔵王温泉スキー場

土曜日に山形に行き、午前中ちょっと用事を済ませ、昼飯もそこそこに蔵王に出かけたのは良かったのだが、高湯に近づくあたりから腹の具合が怪しくなってきた。もう道路沿いにコンビニもないし、これはスキー場のトイレに駆け込むしかない。そこで駐車場とトイレの位置関係を頭の中で検討しながら運転して行く。大森は通り過ぎ、もともと横倉方面に向かっていたので、横倉第一のあたりは時間的に満車、横倉国設に勝負をかけた。幸いこっちの駐車場は十分空きがあったが、さて滑る準備をしてロープウェイ駅のトイレまで滑り下りる余裕があるかどうか。上を見てアストリアホテルまでの距離を目測し、こちらのトイレに向かうことにする。短い坂を上ってアストリアのレストランの入り口で休業の表示に一瞬どきっとしたが、幸い自動ドアはオープンし、トイレは使うことが出来た。ズボンを下して便器に腰かけたのは腹具合に対して実にぎりぎりのタイミング、危機一発だった。もしこのトイレが閉まっていたらと思うとぞっとした。
ちなみに危機一発は正しくは危機一髪、これを一発としたのは007シリーズの映画タイトル「007危機一発」で、名付け親はかの水野晴郎氏であったという。

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横倉からリフトを乗り継いで黒姫トップまで来ると、木々を霧氷が飾っていた。
この前のスプリングバレーに続いてBCクロカンで滑る。上はまだ新雪、下は午後とあってシャバ雪だが、この前の練習の成果か割と普通に滑れる。

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天気は回復方向、林友第3のトップから熊野岳の頂上がきれいに見えてきた。

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横倉のカベのクラックはそのままのようだが、シュプールも見えた。当然、コースは入口でクローズになっていたのだが。
1時間の最後に黒姫クワッドに乗って終了。1時間でも足首回りは結構疲れた。

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日曜日は朝から黒姫へ。リフトの運行前だが第一駐車場はほぼ満車だった。今日も腹がゆるく、着替える前にトイレに駆け込んだ。危機一髪というほどではなかったが。
リフトの前にも結構な行列が出来た。

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これは地蔵のケーブルも行列かと、ユートピア〜連絡コース〜菖蒲沼〜パラダイスのコースを考えたのだが、ユートピアのリフトは運行前で大人しくケーブルの列に並ぶ。

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幸い行列はそれ程のことはなく、ピーカンの頂上に到着。
地蔵さんもまだこんなに埋まっている。

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この頃の暖かさで樹氷もあらかた融けてしまったようだが、このあたりだけはまだしっかり残っていた。
樹氷見物のお客さんはラッキーだったろう。

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吾妻、飯豊朝日から月山、鳥海まで大パノラマが広がっていた。

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ザンゲ坂をスタートして樹氷原コース、横倉の分岐から大森まで一気に降りると太ももがパンパンになる。今日はさすがに朝の雪の硬さを考えてアルペンの板。黒姫クワッドをもう一本乗ってスーパーGを滑るとちょうど1時間となり撤収。この天気、この時間に帰る人もそういないようだが。

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老母と山辺温泉の風呂に行ったついでに、山辺町のふるさと資料館を見学。立派な倉の中に紅花商人たちの旧家に伝わる雛人形がずらりと飾られていて、今では想像も付かない豪商たちの豊かさに驚かされた。可愛らしい女性の職員さんが案内してくれる(かも)。おススメです。
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2023年2月25-26日 パウダーキャンプ/船形・三峰ボウル

昨年三月、G藤君と二人で蛇ヶ岳経由で三峰の南面に滑り込み望外のパウダーに当たったのに味をしめて、Yの会山行に一泊での三峰山行を計画した。
出発前夜にちょっとした事件があり、若干後ろめたさを感じながらの出発となったが、山に入ってしまうとすっかり忘れてしまうのは、我ながらお目出たいというか、いかがなものか。

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それはともかく、内水面試験場付近に駐車して出発するが、いつもなら雪に閉ざされている林道に除雪が入っている。スキーを履くわけにもいかず、どこまで除雪されてるんだと呪いながら歩く。途中無理やり履いたりやっぱり脱いだりして行くと、結局北丸松保沢を過ぎたところ、南丸松保沢のごく手前まで除雪は続いていた。植林の伐採・積み出しのための除雪だったようで、土曜日も作業が入っていた。最近の木材需要のためか、植林が今や伐り時ということなのか、向こうはお仕事だからとやかく言える筋合いではないが、この林道が毎年除雪されるとしたらヤマやとしては頭の痛いところである。

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南丸松保沢の橋を渡ったところから山に入り、すぐに急斜面の登りになる。最近の暖かさで雪面は表面がややクラスト気味、泊りの荷物もありしばらくはつらい登りに耐える。

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三峰の東尾根に乗り上げると立派なブナ林が広がる。青空も見えて気分が良い。雪面もクラストも柔らかい新雪に変わる。本日は泊りメンバー7人、日帰りのサポートメンバーが2人の大所帯だ。

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東尾根C1110あたりから北泉縦走路のC1144を目指してトラバースする。ちょうど風もあたらず天場に最適な感じだが、縦走路の尾根を乗越して大倉川・横川流域に入る。行政区域としては仙台市青葉区となる。この山奥にきて青葉区とは不思議な感覚だ。

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ゆるい谷間の幾分風を避けられそうなところにテントを設営。テントだけでは手狭な感じだったので、ついでにスノーマウント、スノーシェルターも作ってみた。

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サポート隊はそろそろ帰る時間だったのだが、スノーマウント作りにザックを埋めてしまい、帰るに帰れなくなってしまった。食料品のボッカに加えて、完全に設営完了まで付き合ってもらったO竹さん、O野くんを感謝で見送る。

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天場に着いた頃から雪模様となったが、まだ飲むには早いので三峰方面に滑りに出る。C1310まで登ると吹き曝しになる。下りはなかなか良い斜面だが、下地のクラストにエッジが引っ掛かり二回コケた。納得行かず、もう一本途中まで登り返して滑る。天場付近は雪質良好だった。
さあ、飲むか!

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これは夕食ではなく朝食風景。朝から豪快肉野菜いため。食当を紅二点、S本さんとT本さんにお願いしたら、山の飯と思えない豪華版だった。重かったわけだ。。持ってくれたのはほぼO野くんだが。。

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夜通し風がうるさかったが、風と共に雪が降って朝には20センチ程新雪が積もっていた。G藤くんの先頭ラッセルで斜面を登る。

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C1310の真下ぐらいまで登ると斜面がかなり急になる。稜線まで行っても吹雪かれるだけだし、ここから滑降。まさに「パウダー!」な斜面を思い思いに滑る。

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天場近くは傾斜も緩やかになるが、雪が良く滑って楽しい。

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下りはあっという間に森の中のキャンプサイトに戻ってきた。
もう一本登り返してとも思ったが、帰りの除雪された林道を思い出して、早めに撤収・下山することにした。

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撤収しておおむね昨日来た道を戻る。
東尾根に出てスキンを剥がす。緩斜面だがよく滑る雪で楽しい。
尾根末端の急斜面が難所だが、ここも新雪が積もってるので意外に面白かった。

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林道の南丸松保橋に出たところで、迎えサポートに来てくれたM山さんと合流。幸いにして林道にも多少雪が積もり、スキーを履いて下ることができた。(多少石ころがあって、スキンを貼ってない人はソールにだいぶキズが入ったようだが。)
下山と共に雪が一層激しくなり、吉岡の町まで下りても吹雪模様だった。早め下山が正解だったようだ。もしかするとこれがこの冬最後の寒気団、とすればラッキーなパウダーだったということか。

三峰ボウル(仮称)、二年続けてパウダーを当てたし、まだ滑ってみたいラインも残っている。来年もまたと思うけれど、問題はあそこまで登る体力なんだよな。
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2023年2月23日 防人歌/スプリングバレースキー場

天皇誕生日の朝、家からスプリングバレーに向かう車のカーステレオから、ABBAの「チキチータ」が流れてきた。(今はカーステレオと言わずカーオーディオとか言うのだろう。流れてきた、というのは自分で選んだわけでなく、繋いでいたスマホがShuffleで勝手に演奏してきたのだ。)
良い曲だ。1979年だそうだが、特に最後のリフレインのコーラスを聴いていると涙がにじみそうになった。

Try once more, like you did before
Sing a new song, Chiquitita

歳と共に涙腺が弱くなってきたのは否定できないが、それだけではない。明日でロシアのウクライナ侵攻から一年。ウクライナにはこういう言葉をかけなければならないチキチータ達が、いやウクライナのみならず世界中にいるのだ。
ABBAはこの曲の収益の半額を、後に全額をUNICEFに寄付した、とある。

この前ニセコで自衛隊員のスキー訓練を眺めて以来、BCクロカンでアルペンターンを練習してみようと思っていた。テレマークがなかなかものにならないのもあるが、極限状況に立ち向かわなければならない自衛隊のスキーというのは極めて実用的であるはずだ、と思ったからだ。(伝え聞く自衛隊装備の前近代性、陳腐化などからするとどこまで信用していいのかという気もするが、、、。そもそも北海道防衛でスキー部隊による地上戦など、どのように想定されているのだろうか。全く関係ないが、学生時代今よりなお下手くそだった僕のスキーフォームは先輩達から「自衛隊スキー」と呼ばれていた。その頃は革の登山靴にワイヤーのジルブレッタを使っていたが、共通点はそれぐらいでだいぶ自衛隊に失礼だったと思う。)

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久しぶりのスプリングバレーでゲレンデ状態が心配だったが、直前の寒気もあって雪質も悪くなく、全面きれいにピステンされていた。

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まずはサンデッキ・ペアでプルークの練習から入り、パラレル、ショートターンとやってみる。雪面が固いと全くエッジが立つ気がしないが段々慣れてきたので、クワッドに乗る。試しにクレッセントのコースに行くとかなり雪が固く、ほとんど横滑りしているような状態になるので撤退。メイフラワーの方に行くと人が少なく、雪も比較的柔らかいので何とか滑り下りる。段々調子が出てきて、頑張ってアルペン・ターンの練習に勤しむ。慣れてはきたが、足首まわりの筋肉がえらく疲れる。絶対に後傾にはなれないので常に足首の前傾を保とうとするからだろう。逆に言えば、この辺の筋力を鍛えておけばアルペン・ブーツで滑る時でもスキーコントロールはよほど強くなるのではないか。
2時間弱滑って、怪我をしないうちに引き上げる。セイフティが全くないBCクロカンのシステムではいざ転けた時にどういうダメージとなるか不安はつきまとうが、だいぶ実用に近づいた気がする。

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このスキーで「旅」に出られるのはいつのことだろうか。

休日とあってゲレンデには小さな子供たちの姿が目立った。スキーのお好きな陛下にふさわしい天皇誕生日だと思うが、陛下御自身はもうこの日にスキー旅行など難しいだろうな。

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2023年2月9–14日 バッカントリー万歳/ニセコモイワスキーリゾート

このところバックカントリーの事故・遭難が相次いでいる。ここ数年のコロナ禍で外国人客が激減していたのが、今シーズンは解禁というかまたインバウンドの増加に伴って、外国人客の事故も目立つように感じられる。それが単純に分母が増えたためなのか、外国人客に準備不足・無謀な行動が多いのかは表面的なニュースからは何とも言えない。しかしながら、こうした事故の頻発で「バックカントリー」なる用語が世間にずいぶん浸透すると共に、風当たりも強まっているように感じる。「バックカントリー=ルール無視の迷惑行為」と決めつける人も一定数いて、「バカ」+「バックカントリー」=「バッカントリー」とまで言われる始末である。ずいぶんな言われようだと思う反面、言い得て妙と思わないでもない。何十年もやって来て、いろんな訓練・準備・用心をしていたとしても事故・遭難のリスクはゼロにはならないし、自分もいつどんな目に遭うかはわからない。山はコワイ。だから人にバックカントリーは良いよ、最高だよと勧める気にはなれない。それでも自分がやるのは「わかっちゃいるけどやめられない」。「踊る阿呆に見る阿呆」ならぬ「登るバカ滑るバカ」なんだろうなと納得してしまうところがあるのだ。

というわけで、二年振りのニセコ・スキー合宿である。

Day1 ウッドペッカーズ
朝の飛行機で「新千歳は雪のため、引き返すかもしれません」と脅かされながらY野さんとフライト。幸い無事に着陸し、新千歳のターミナルでK村君と合流。K村君は昨年GWの鳥海合宿以来だが、相変わらず元気そうだ。ホワイトライナーに乗り継ぎ、きのこ王国のきのこ汁を食ったりして、モイワに着くと2時ぐらいだった。
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2年ぶりのウッドペッカーズ。雪はたっぷりあるようだ。

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荷ほどきをしてゲレンデに出ると既に3時。リフトは3時半までなので、ポイント券を5ポイント分買って、結局2ポイント余った。この日は吹雪いていてクワッドはストップ、ゲートもクローズとあって、明日のパウダーに期待だ。

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宿に戻ると新しい?ワンコに迎えられる。ハスキーとオオカミのクォーターとの事だが、人懐っこいやつだ。2年前に同宿だった、有名アウトドア・メーカーP社の人達が来ていて、前日はアンヌプリの北斜面を2回滑ってイワオヌプリにも行ったとのこと。すごい。

Day2 見返りボウル
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モイワのペアリフトの営業が8時半から。クワッドは9時開始。最初にペアでゲレンデのピステン上に5~10センチぐらい積もったパウダーを滑ってからクワッドに並ぶと、既にだいぶ行列している。並んでいる顔ぶれを眺めて、戻ってきたインバウンドを実感する。それと共に物価上昇も押し寄せてきているらしく、リフト代も2年前より上昇、スキーハウスのラーメンは1800Yen!だった。(結局一度も食わなかったが。。)

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ゲレンデ内の林間を滑った後、G6ゲートを出てモイワボウル方面へ。並んでいたスキーヤー・ボーダーの大半がゲート外に行くので、あっという間にそこら中の斜面にトラックが入る。

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なかなか競争率が高いので、3本目でY野さん「上に登ろう」とのこと。見返り峠からスキンを貼ってアンヌプリの西尾根を登る。この日はまだこちらにはトレースがなく、軽くラッセルになる。K村君はスキンを貼らずにステップソールの板で頑張っているが、傾斜が急になると登り切れず余計にジグザグを切って遅れる。912メートルあたりのステップまで登る。

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イワオヌプリが見えてきた。奥のふたコブ山は一昨年滑ったニトヌプリだ。

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登り付いたところがちょうど雪庇の切れ目になっていて、ここから見返りボウル側に滑り込む。ほとんど荒らされてない雪面でゲレンデの林間よりずっと快適だった。
早めの時間だが、Y野さんと僕は満足して終了。K村君は頑張ってまだ滑る。おそろしいバイタリティだ。
夕方、栃木からI見さんのグループ3人が到着。一気に賑やかになる。明日はアンヌプリに登ろう。

Day3 アンヌプリ
本日の予定は、ニセコが初めてというK村君のためにニセコアンヌプリに登頂、北斜面を滑って五色温泉からモイワに戻るというもの。有名なアンヌプリの北斜面は僕も滑ったことがないので楽しみ。
まずはアンヌプリスキー場に移動のため、クワッドの運行開始に並ぶ。ここで先頭に並んでいたボーダーの人にK村君が話しかける。彼のヘルメットに付けたアクションカムが気になったようだが、ボーダー氏はマレーシア・ルーツのシンガボール人とのこと。K村君がかつて数年滞在していたマレーシアの話でずいぶん盛り上がっていた。マレーシア以外にも海外赴任の長かったというK村君、抜群のコミュニケーション能力で感心する。自宅の薪ストーブのために林業の手伝いに行ったり、知り合いの農家の手伝いをしたりと、様々なことに興味を持っているようで、手作りコンニャクを振舞ってくれたY山さんのブルーベリー栽培の話などにもえらく食いついていた。

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G6からモイワボウルを滑ってアンヌプリスキー場へ。ゴンドラ片道券+ペアリフト1回券を買ってゴンドラに乗り込む。ちなみに3人ともシニア!だ。ゴンドラが意外に空いていてスムーズに移動。山頂ゲートからツボ足で歩いてニセコアンヌプリ山頂に向かう。好天を期待していたのだが、頂上はあいにくガスの中。

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こちらは北峰頂上の避難小屋。今日は王さんが先に登頂したようだ。
ガスってはいるが、頂上はなかなかの賑わい。しかし滑り始めるころにはみんなはけてしまった。
地図を見て方角を探し北斜面に向かう。

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視界が効かないので恐る恐る高度を下げるが、最初はデコボコのガリガリ。だいぶ斜滑降キックターンで下りてようやく滑れる雪になる。初めての北斜面で正解ルートなのか自信が持てないが、木が出てくる辺りから視界が出てきてスキーが楽しめるようになる。トラックもだいぶ出てくるが広大な斜面なので気にならない。下半は気持ちよく滑って道道58に出た。

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スキンを貼って道道を歩き、五色温泉付近から見返り峠方向へ。峠の手前からY野さんまた「上に登ろう」ということで、前日の西尾根912ステップまで登り返す。ここの登りになるとK村君のステップソールがまた遅れだし、二人から突っ込まれる。

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昨日と同じ斜面だが、ある程度リセットされていて快適。アンヌプリ山頂から西尾根を下りてくる人は一段上からボウルに入るので、「穴場」なのかもしれない。

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昨年落車の大けがから復帰したY野さん、まだ本調子ではないようで、バランスを崩した後しばしこの態勢のまま休憩。K村君の方は元気一杯だが、下の谷沿いの緩斜面でステップソールが滑らず、また二人から突っ込まれる。

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時間は早いがY野さんと僕はこれで引き上げる。K村君はまだゲレンデで滑ると言う。恐るべきバイタリティである。二人はウッドペッカーズで何はともあれサッポロ・クラシック。このひと時が最高なんだな。

Day4 カレー・パウダー
低気圧の通過で明け方から雪、新雪15センチ。低気圧の雪なので雪温は高そうだが、風が強くないのでふんわり積もっている。
今日はリフトで。ペア2本の後、I見さん達と一緒にG6ゲートからバックボウルへ。

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アンテナのあたりまで行ってドロップする。O河さんが相変わらず元気でどんどん先に行く。

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Y山さん、Y野さん、I見さん。
ボウルの斜面はリセットされていい感じだが、下部の林間の方が逆に大変。トレースを追いかけて行くととんでもないギャップがあったりして気が抜けない。

昼前に一旦ウッドペッカーズに戻る。お客さんが持ってきてくれたカレーをお昼に出してくれるという事で、なくならない内に。スパイシーなおいしいカレーでした、ご馳走様。
いつも山であまり食べていないので、たまにちゃんとお昼を食べると眠くなる。部屋に戻ってベッドでうとうとしていると、みんなさっさと滑りに行ってしまった。

しばし昼寝の後ゲレンデに戻る。ここ数日ゲレンデは自衛隊員がスキー訓練しているのが目立つ。例のフィットフェルト締め具に板のソールはステップも入っているようだ。踵の上がる締め具だが、上級者はブライトなパラレルのアルペンターン。見事なものだ。K村君が興味津々でだいぶ観察していたようだが、僕もBCクロカンであれをやれないかと考える。

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いつも温泉に入りに行ってるホテル甘露の森。土日は日帰り入浴が4時までの受付ということで、早めに行く。ロビーには今年も雛人形。春近しを感じる。

Day5 岩雄登
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天気の良さそうなこの日はイワオヌプリへ。2ポイントだけ買ってクワッド始発からG6ゲート。五色温泉への平坦トラバースはK村君のステップソールが快調。

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道道を町境方面に進み、イワオヌプリへの登路に入る。すでに数パーティが先行している。
背後にニセコアンヌプリ、今日は頂上まで見えている。
先行パーティは振子沢の右岸の尾根を登っているのと、イワオの東側の急斜面をジグザグに登っている。僕らは東面ルートの途中から振子沢の左岸側に入る。雪崩ないだろう・・多分。。

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沢底には入らないようにと思いながら、上部ではどうしても真ん中に追いやられる。この辺りでは快晴の青空だったが、、

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源頭に登り着く頃にはガスが湧いてきた。Y野さんの背後にアンヌプリの頂上が一瞬顔を出す。
K村君はまた傾斜が急になったところから登りに苦労している。

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かつてのスキーブームの頃、ゴーグルをしててそこそこ滑れれば誰でもカッコよく見えるという説があったが、、、さすがに還暦を過ぎたオッサン達では・・・
目的は振子沢なので、頂上には行かずにここから滑降する。

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とりあえずこの斜面、本日のファーストトラック。(もう早い人が左岸側の急なルンゼから滑り込んでいたが。)雪は上々だった。もっとも途中から斜度がやや緩くなる。

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途中からスキンを貼り直し、東面のジグザグを登り返す。あまり上まで行かずに適当な所から滑る。登る人、下りてくる人、結構な人数が入っている。

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振子沢より傾斜があり、こちらの斜面の方が楽しかった。

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K村君

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Y野さん

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そのまま一旦道道58まで滑り下り、スキンを貼って町境(倶知安町とニセコ町)を越えて五色温泉、見返峠方向に戻る。また最後は西尾根に登り返し、何度目かの912ステップ。本日もここまで登った跡はほとんど無し。しめしめと滑る準備をしていたら、尾根上部から下りてきたボーダー軍団にタッチの差で「オレの斜面」を横切られる。(まあ、オレのじゃないけど。)それでもこの斜面は気持ちよかった。

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アンヌプリスキー場からモイワに戻る林道コースでまた日差しが出た。
本日はこれで終了、ウッドペッカーズに戻る。これまでの疲れも蓄積しているのだろう、今日はだいぶぐったり。K村君だけはまだゲレンデに出て行った・・・!

Day6 Nothing but Powder Snow!
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ようやくというか、あっという間にというか、最終日。荷造りの時間やバスの時間を考えると滑れるのは11時ぐらいまで。今日はゲレンデの中だけで滑る。
若干の降雪があり、ある程度リセットされているが、右側林間は下地の凸凹がだいぶ残っている。尾根上コースのコース脇が意外に新雪で楽しかった。
3人ばらけて適当に滑ってるうちに猛烈に雪が降り出し、予定通り11時に引き上げる。K村君は予想通りぎりぎりまで粘って滑っていた。。

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ヒラフのバスセンターでは羊蹄山が見えていたが、美笛峠から雪。新千歳も雪が降り始め、凍結防止処理やらで仙台便はフライト遅れるも、ボンバルディアのプロペラ機は無事に離陸。6日間のニセコ合宿は無事終了。お疲れ様でした。(ここまでお読み頂いた方もお疲れ様でした。)

14日にイワオヌプリに入った人が脚を怪我して救助されたという事があったようだ。あれだけの人数が入っていれば、そういう事も起こるだろうとも思う。ニセコ・ルールはゲートから出るとか、結構守られているように見えるが、中にはやはり禁止されているロープをくぐる人はいるらしい。リフトでは、ゲレンデ外の救助費用は最低10万円、というアナウンスが頻繁に流れていた。(10万円では安い気もするが、最低で、だから。)ニセコはバックカントリー天国のようなところだが、それでもノーリスクなわけではない。怪我となんとかは自分持ちなのである。
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2022年2月5日 2月の雪、2月の太陽/蔵王温泉スキー場

今年もはや2月。節分、立春、暦の上では春、というやつだ。
土曜に山形へ。用事がいくつか。午前中はいい天気だったが徐々に下り坂、夕方割りに激しい降雪になった。夕暮れ前にクロカンを持って出かけ、悠創の丘を一回り。結構坂で下りがコワイのと、ソールにかなりくっつくのはやはりもう春の雪か。

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日曜はまた朝から蔵王へ。前日の雪でパウダーも期待したのだが、やはり日中降った雪なので、それほど残っているところはなかった。まずは竜山のリフト下、ここはまずまず残っていて一番か二番乗り。ただ、下半は傾斜がなくてスピードが落ちるのがつらいところ。かえってピステンの上のうっすらパウダーの方が快適だった。(何か大会があるのか、写真に写っている二人はクロカンのトレーニング。ゲレンデの坂をハの字でガンガン登っていた。)

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今日も全山新雪をまとって輝いている。
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2月に入り、晴れると太陽が幾分力強さを増した気がする。これは天文学的な問題だから気がするだけでなく実際そうだろう。そのせいかどうか、雪の腐りが早いようで、滑りがイマイチ。竜山は例によってガラガラだが、スカイケーブルは混雑。上の台・ハーネンカムに移動するが、温泉のカベもハーネンカムBコースもピステンが入っていないようで、やや雪面が荒れていて滑りにくい。雪質も握ると固まりそうな雪だ。

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しかし2月の太陽を受けると景色は素晴らしい。

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前日は馬の背で道に迷った登山者が夜間に救助されるというニュースもあった。無事で何よりだったが、この所雪山の遭難が相次ぎ、バックカントリーの風当たりも強まっているようだ。無知・無謀や準備不足はいけないが、あまり自己責任ばかり言う社会もどうかと思う。自分とて明日は我が身、窮地に陥れば助けて下さいと願わざるを得ない。
天気は良かったが、2月の雪の重さを脚の疲れ具合に実感するスキーだった。

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2023年1月29日 山寺下りアゲイン/南面白山

JR仙山線の面白山高原駅はもともと快速列車は止まらない駅だったが、この冬はさらに一部各停の列車も通過となっている。おかげで、面白山駅から山に行くには、仙台駅7時7分、面白山着8時6分の電車一択となっている。利府駅から乗り継ぎで行くにはもともとこの電車しかないので、影響はないとも言えるが。二年振りの山寺下りを計画、途中の東照宮、愛子、熊ヶ根からパラパラとメンバーが乗り込んできた。

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この日、山装備で面白山高原に降りたのは僕らのパーティだけ。ホームも雪に埋まっていて、すぐにスキーを履いて歩き出す。

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旧第2リフトのゲレンデは松の木の成長が著しいが、リフトに近い側は切り開きが残っている。第3のバーンもブッシュがますます成長しているが、リフト側の谷状はまだ行けそう。上々の雪質なのに誰も滑りに来ていないのは、やはり列車減便の影響だろうか。

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前に来た時よりも今回はラッセルが深く、南面白山への谷沿いの急登はワカンに履き替えるが、だいぶ苦労する。先頭のN田さんはスキーのままどんどん行ってしまった。若手(?)のO安さんが追いかけて行ったが、僕とS本さん、M山さんの60代トリオは谷沿いに緩いルートを回る。なぜか3人とも赤いウェア、S本さんとM山さんはまる被り、さながらペアルックである。

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先頭をだいぶ待たせたが、南面白山に登頂。視界はイマイチだが、風が穏やかなのはありがたい。ここでスキンを剥がせば、後はルビコン川のノー・リターンとなる。

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鞍部の近くはガリガリが出ているところもあったが、谷筋に入ると柔らかい雪がしっかり積もっていた。急傾斜だがこの雪ならあまり滑落の心配もなさそうだ。重めながらもパウダーを堪能。

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長い林道もこの日は雪質に恵まれて良く滑った。3回目にして雪の状態は一番良かったと思う。
結局所部の集落も車道スキーで通り抜け、冬季休業中のジェラート店前で板を脱いだ。
山寺駅到着は4時10分前。暖房の効いた駅舎で一休みして、4時台の快速に乗るのにちょうど良い時間だった。これで帰りの電車でワンカップでも呑めれば言うことなしのところだったが。。次回があればそうしよう。山寺下り、林道は意外に雪解けが早いので、賞味期限は2月いっぱいかな。
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