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2024年2月24−25日 延命雪/蔵王温泉スキー場

ニセコの後に寝込んだせいでいろいろと予定が狂ってしまい、Yの会山行も不参加。天皇誕生日に山形に移動していたら、笹谷で車両火災とかで川崎インターで下された。様子がイマイチわからないので迷ったがともかく通行止めなので、確実な方にと関山に迂回。川崎から秋保経由白沢への回り道もずいぶん久しぶりに通ったが、余計な労力を使うことになった。昼前に山形に着いたら午後ちょっとでも滑りに行こうと思っていたが、午後2時頃の到着ですっかり気力が萎えた。トンネル火災の方は幸にして、燃えた車の人も避難して無事だったようで、怪我人のなかったのは不幸中の幸いだった。
トンネル火災でふと思い出したのだが、昔々アルプスのオートルートに出かけた時にモンブラントンネルの大火災事故があった。この時のオートルートでは途中で風邪を引いてしまい、ツアーも天候不良で途中で下りたのだが、シャモニのホテルで寝込んでいる時にこのトンネル火災だった。消防士を含めた多数の犠牲者が出る大惨事となり、中にはシャモニでお世話になった有名なカンダさんの友人も含まれているということで実に悲痛だった。ちょうど泊まっていたホテルの近くの教会で葬儀があり、悲しい鐘の音が町に響いていたのをベッドで聞いていた。改めて調べると、1999年3月24日、死者39名とある。

翌日、気を取り直して朝から出動。一時の異常なまでの暖かさで、このままなし崩しに春になって行くような気になっていたら仙台でも大雪。山形でもその雪がだいぶ残っている。道路はそれでももうほとんどドライだが、山の雪はいくらか持ち直したようだ。いわば延命の雪というところか。
雲の高さが瀧山より低いので、横倉の国設Pにイン。もう短いシーズンが約束されている感じなので躊躇するところはあるが、余り選択肢もないので、2枚目の10時間券を購入。横倉のリフトから滑り出す。
寒い。朝イチのフードなしリフト、しかも横倉第1はことさらにスピードが遅いような気がする。バーンの状態は悪くはないが、うっすら新雪の下地はアイシーではないもののカンカンに硬い。病み上がりの上に、この日履いてきたHAVOCは何年もエッジを触ってないので余計に調子が出ない。

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曇り予報だったが、山はやっぱりちらちらと雪。といってもさほど積もりそうになく、延命効果は?

横倉第2は結構新雪がたまってるところもあったが、アストリア第1第2が動くのを待って大森に移動。こちらは部分的に土やブッシュが覗いてるところはあるが、最後のバーンも綺麗で滑りやすい。何よりフード付きはありがたい。少し雲が上がったのを見て黒姫に行ったり、その辺を回ってるうちにいくらか調子が出てきたところで2時間終了。
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一旦ガスが上がった黒姫トップもまたガスの中に。

車で麓に下りる途中、パトカーがいると思ったら奥に消防車多数。上野で火事だったようだ。こちらも怪我人は出なかったようだが、火事はこわい。

また翌日。寝覚めはあまり良くなかったがとりあえず出動。竜山Pに行こうと思ったら、何やらイベントで貸切とかで止められ、黒姫に回る。幸い駐車場はまだ余裕。今年はどうも竜山とあまり相性が良くないようだ。
黒姫スーパーGは最初のカベが雪不足のようでクローズ。だがその下のコースは綺麗にピステンで仕上げてあった。今日は新雪もないし、HAVOCをIce Proに替えたので硬めバーンもまずまず。

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雲の上に月山と鳥海の頂上だけがぽっかり浮かんでいた。鳥海が見えるから明日は悪天か?

高曇りだが頂上まですっかり見えてて、いろいろお願い事もあるので、お地蔵さんにお参りにフニテルで地蔵山頂へ。風が強くていくらか揺れるのと、すっかり樹氷が落ちて露出した山頂部の枯れ木が痛々しい。

つららぎの 解けて落ちれば 針の山   (原諾斎)

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例年ならまだ首まで埋まってるはずのお地蔵さん、もう上半身があらかた出ている。

ザンゲ坂ー>硬い
カラ沢のカベー>硬い
ということでクラウチングでユートピアに戻る。ちなみに今日は樹氷原良く滑り、ユートピアまでスケーティングなしで行けた。
黒姫に戻ると、風が強いのでリフト止まるかも、とアナウンス。しばらくしたら本当に黒姫クワッド停止してしまった。自分は黒姫Pだからいいが、袋小路のゲレンデ形状だから他のゲレンデから来て困る人も出そうな気がする。こんな時第2リフトをやめてしまったのが痛い。せめて脱出用にシングルでもいいから一本かけてくれれば、と勝手なことを考える。クワッドが止まってからまだ百万人で滑ってたが、アストリア第3もえらく振られるようになってきて、時間も頃合い、撤収する。最後はコースクローズになったほぼ無人の黒姫スーパーGを滑るが、快適だった。

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この日の昼はみねた蕎麦屋へ。冷え込みが続いているので、あったかい鳥そばがありがたい。
ここへ来て寒の戻りのような天気だが、後何日滑れるやら。
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2024年2月8-13日 雪のバレンタイン/ニセコモイワ・スキー合宿

彩恵津子の「Delication」というアルバムを引っ張り出して、この頃よく聴いている。
1986年の作品なので、さすがにもうアナログ盤ではなくCDになっていた。彩恵津子は朝ドラ「澪つくし」の主題歌も歌っていたし、本作の「リアウィンドーのパームツリー」もトレンディドラマのテーマ曲だったらしいから、ある程度は売れていたはずだが、今は彼女の名前を記憶している人も少ないようだ。その後も大ヒット曲というのには恵まれなかったようで、現在は活動を停止しているらしい(Wikipedia調べ)。しかし独特の声質(鈴を振るような、でもあり、夜の闇の中から聞こえてくるようでもあり)と、当時のトレンディな楽曲が合わさって捨てがたい魅力がある。昨今の「シティーポップ」ブームからしたら、もっと評価されてもいいのではないかと思う。
さて、その「Delication」の2曲目に「雪のバレンタイン -Valentine In The Snow」が入っている。大学卒業を控えたゼミのクラスのスキー旅行、片想いの彼への切ない思いをロマンティックに雪景色の情景とともに歌っている。シチュエーションは異なるが、映画「私をスキーに連れてって」にも通じるあの時代のスキー場の空気感をよく表している。僕はといえば学生時代山ばかり登っていて、スキー場にもテントを張ってのスキー練習だったし、社会人になっても結局体育会のようなスキーばかりだったので、「雪のバレンタイン」のような実体験は全くないのだが、今もこの曲を聴いてちょっとセンチメンタルな気分になれるのは、やはり時代の空気を共有してきたと言えばいいのか、それとも恐るべき記憶修正効果というべきか。
閑話休題。しばらくY野さんと二人合宿が続いた登高会ニセコツアーだが、昨年の3人から今年はさらに1人増えて4人。しかも重鎮M手先輩の参加とあって、これはもう胸を張って合宿と言ってよかろうと思う。やる事は学生時代と相も変わらずの山スキーだが、宿泊はテントではなく今年もウッドペッカーズをY野さんが取ってくれた。

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2/8 Hygge 
早朝に仙台を発って順調な旅だったが、それでもモイワのウッドペッカーズ到着は2時過ぎ。荷物をほどいてゲレンデで数本足慣らし。夕方近くでもバーンは良好だった。
この薪ストーブの部屋に来るとほっとする。ちょっと前に「Hygge」(ヒュッゲ)というのが流行ってたが、こここそまさにHyggeだと思う。
夕方にM手さん到着、その後I見さん達も到着。すぐに飲み始めて風呂には行けなくなった。

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2/9 Bowls
ウッドペッカーズでは、玄関前でこの「ハリー」が番をしている。もっとも誰にでも愛想良くシッポを振ってくれるので、番犬になっているのかは疑問だ。油断してると手袋を取られてオモチャにされるから要注意だ。

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6人でペアリフトの開始に並び、数本滑ってからクワッドの開始に並ぶ。G6ゲートからモイワボウルへ歩く。

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前夜の降雪と風で斜面はかなりリセットされていたが、ボウルへの入り口からちょっと下がった所に小雪庇が隠れていて段差になっていて見事に前方一回転した。露払いの役回りか。O河さんが相変わらずどんどん先に行くので、みんな追いかけるのが大変。ボウル2本目では、ちょっと写真を撮っていたら完全に置いて行かれてみんなを見失った。と言っても戻る所は同じだが。

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最初ガスっていたアンヌプリもきれいに見えてきた。

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一旦ベースで休憩の後、登高会チーム3人は見返り峠からスキンアップでアンヌプリの西尾根へ。先行トレースがあり930m地点まで登る。ここから見返りボウルに入る斜面はあまりトラックがなく面白い。ボウルに落ちる辺りからは、午後に入ってることもあり雪はやや重くなった。谷の林間滑降もトラックだらけで要注意。
この日は昆布温泉「甘露の森」へ。毎年お世話になってる良いお風呂だが、今年は値上げで割引券持って行っても1300円。かなりの大幅値上げだ。一方、大幅値上げ(通常1日券8800円!)で戦々恐々だったリフト券の方は、宿泊割引+シニアで5000円だった。上がるには上がったが、これぐらいなら。来る前にテレビやネットでニセコバブルのネタを結構見たが(ヴィトンのゴンドラとか)、モイワの雰囲気はそう変わらない。逆にちょっと人が少ない感じか。おかげで自衛隊の存在感が目立つ。

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2/10 イワオの大岩
登高会チームは前日に続いて西尾根930へ。ここから五色温泉に向かって滑り込む。最初はオープンバーンからちょっと狭目のツリーランが楽しい。イワオヌプリへのルートに合流して登り返す。
イワオヌプリには連休とあってたくさんの先行者。振子沢の下から左側に回り込んで先行のジグザグトレースを登る。前を行く2人パーティ、速いなあと見ていたが2人とも女の子だった。大岩の下をトラバスして、ガレ場っぽいところを越え前衛ピークまで登る。最後もガレ場でピーク手前にスキーデポ。

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慎重に大岩まで戻るが何箇所か隠れた岩にガリッ。。だが大岩の下の斜面は気持ちいいパウダーランだった。
この日、M手さんのテックビンディングのブレーキ部分が故障。以前にYのI藤さんのが壊れたのと同じ箇所のようだ。夜に修理でだいぶ問い合わせしたりされてたが、結局この場での修理は断念。

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ウッドペッカーズに戻って休憩してると4人目のメンバーK村くん到着。M手さんのリフト券をもらって早速滑りに行く。今回初めて羊蹄山が見えてきた。

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2/11 西尾根930
夜間に降雪があり山麓10センチ、山上吹き溜まりは30センチ。M手さんは結局この日レンタルスキーでゲレンデを滑るとのこと。クワッドから最初の一本はコース内の林間へ。完全リセットではなく下地の凸凹に底付きするので面白いが疲れる。
待ってる間にG6ゲート前で見てると、パトロールが立ってる前をビーコンもバックパックもなしで素通りしていく人も結構多い。中にはパトロールに諭されて止められてたグループもいたが、「ビーコンは?」と聞かれて「大丈夫で〜す」とか言って出て行ったおねえちゃんも。これにはパトのお姉さんもちょっとキレ気味だった。僕も数年通ってきて、こういうあからさまなパトロール無視はあまり見たことがなかったのだが。ウッドペッカーズに道新の記事が貼ってあったが、ニセコルール後20年ニセコでの死亡事故はゼロとのこと。これはものすごい事だと思う。しかしルールに従わない人間はある程度存在し、最近は増えているとの記述も。自分の昔の事を思えばあまり偉そうなことは言えないのだが、やっぱり「命あっての物だね」だぜ。

K村くんを加えた3人でまた西尾根へ。ところがY野さんがスキンを忘れて一旦下に戻り、2人で登り始める。前日の登りトレースは消え、2人でラッセル。ちょっと手前910mから1本滑ったところでちょうどY野さんと合流。再度登り返し五色方向に滑り込む。前日同様ノートラックで楽しく滑れた。

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見返峠方向にトレースを戻り、途中から登りトレースに合流して三度目の西尾根。見返りボウルに落ちる斜面は今日も穴場だった。
このまま滑るというK村くんをゲレンデに残し、一旦ウッドペッカーズに戻る。I見さん達は今日午前中滑って帰った。Y山さんが置いて行ってくれたカップラーメンをすすってのんびり休憩した後、ゲレンデに戻る。

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夕方近くに雪遊びに向かうファミリーの姿が良くて、つい写真を撮ってしまった。近所の人なのか、昼過ぎ到着したゲストなのかはわからないが、ローカルスキー場っぽくてほっこりする。同じ山だがヴィトンのゴンドラとは違う世界のようだ。

ゲレンデでしばらく滑るが、いつもぎりぎりまで滑るK村くんの姿は見えない。帰ると先に戻っていた。聞くと転けた際に外れた板が当たってビンディングが壊れたとか。この後ショップに電話してこちらは無事直せたようだが、僕の個人的テックビンディング不信はますます強化されるのであった。

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2/12 二兎
M手さんはこの日発つこともあり今日もゲレンデスキー。他3人はK村くんの希望でニトヌプリに行くことに。行程の長さを考えてY野さんと僕はクワッド1回券(3ポイント)だけ買うが、K村くんは前後も滑ると一日券。
見返峠から樹林帯を五色に向かって水平トラバース。K村くんが積極的に先頭でラッセルしてくれるのはありがたい。が、一人だけステップソールなのでスキンを貼らない時はいいが、急斜面は登れないとか、どうもリズムが合わないことも。
前に来た時はイワオヌプリを登って下りてニトに行ったのだが、今回は完全にイワオを巻いていく。途中でトレースが出てきたと思ったら、スノーシューの外人さんが引き返してきたのにすれ違った。

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ニトヌプリの登りはラッセルがやや重い。下地の雪がもっさり沈む感じ。K村くんと交替交替でラッセルして、昼過ぎに北峰に到着。
風を避けてスキンを剥がし、東面の谷状を滑降。前回滑った時は声が出る程軽いパウダーだった記憶だが、今回は風に叩かれたかちょっと重いパックスノー。延々歩いてきたのにちょっと消化不良気味。まあ山はそういうものだが。(この日アンヌプリから滑り降りてきた人は「最高」と言ってたし、同宿だった方も東尾根の雪はやっぱり最高だったそうで、山の雪は難しい。)
帰りは再びイワオの中腹を大回り。イワオの大岩の下の斜面をひと滑りして五色から見返峠に戻るとすでに3時近かった。モイワに下りてY野さんと僕は終了。疲れた。。K村くんはそれでも終了までゲレンデを滑る。あの無尽蔵のガッツはどこから出てくるのだろうか?

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2/13 さよならアンヌプリ
今日が最終日。新谷さんに忙しいところを送ってもらい、アンヌプリのゲレンデへ。1日帰りが遅いK村くんはさらにバスでヒラフへ行くとのこと。全山共通券で全ゲレンデを制覇するのだそうだ。上空強風でトップリフトは止まっているらしいが、さてどうか。
ゴンドラでアンヌプリゲレンデ。時間になってもやっぱりトップリフトは動かないようだ。Y野さんとピステンされたコースをゴンドラでひたすら滑る。光線がフラットで斜面が見にくい以外は非常に滑りやすい。この日は気温上昇の予報だったが、太陽が出ないせいで雪質も悪化しなかった。滑りながら「アンヌプリ、アンナプルナ、アンヌプリ、アンナプルナ、と頭の中で回る。M手さんがトレッキングに行きたいと言ってたからか?11時頃に終了、林道からモイワに戻った。
荷物をまとめて1時半のバスで出発。帰りのバスも順調、千歳の空港はやや忙しかったがそれでもラーメンも食って、無事帰ってきた。

怪我もなくニセコ合宿終了。登高会の先輩・後輩に感謝、何より送り出してくれる家族に感謝だな。また今年もニセコでひとつ歳を取った。
Wikipediaによると、彩恵津子は1961年生まれなので僕と同学年。最後のアルバムは2004年で2021年現在の活動状況は不明とある。なんとなく現在の彼女の生活が穏やかなものであることを願わずにはいられない。

#K村くんはちゃんと全山滑ってナイターまでやったらしい。歳いくつだよ。
#僕は帰宅した夜に発熱し、しばらく寝込む破目に。とほほ。来年からはインフルのワクチン打つか。
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2024年2月4日 春立つけふの/蔵王坊平クロスカントリーコース

こないだ年が明けたと思ったらもう立春である。雪が降らない降らないと言ってるうちに春とか言われると、あー、という感じである。まあこればっかりは何とも仕様が無い。
前日の土曜日にウッドペッカーズにスキー板とブーツその他の荷物を発送。おかげで大半の装備が手元になくなった。クロカン装備は送ってないので、坊平のクロカンコースを覗いてみることにした。
坊平といえばクロスカントリー、と昔から有名だった気がするが、もちろんやったことはない。検索してみると日本で3か所目のFIS公認コースらしい。とはいえ、クロカンは最近ますますやる人少なそうだし、コースも整備されてるのかどうか。
というわけで、3週続けてのライザ、というか坊平。ライザ手前の駐車場に車を停めると、一人先にクロカンっぽい感じで準備してる人がいたので、自分もここから行ってみる。

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坂をちょっと登ってすぐの所に車両進入禁止の看板があり、見るとクロスカントリーコースの案内板もあった。もっとも良く見るとこれは夏場のクロスカントリー(走るやつ)らしいが。

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周回コースの途中に出たようだが、しっかり圧雪整備されたコースがあった。しかもコースカッターでちゃんと溝も切ってある。話には聞いたことがあるが、これは初めて見た。
自分のツーリング用のクロカンスキーでのんびり歩き出す。最初は試しにカッターの溝を歩いていたのだが、何となく「予感」がして、溝を外して歩いていたら、後ろから段違いのスピードで追い越された。本格的なクロカン、競技の人が滑っている。
ずっと回って行くと、結構な人数がコースを周回しているようだった。しかも全身タイツみたいなワンピースを着ている人がほとんど。あー、これはガチなやつだ。登り坂でもカッターをパスカングで駆け上がる人やスケーティングで走って行く人。下りもスケーティングで加速して行ってる。ロードバイクのレースの中にママチャリで紛れ込んでしまったような場違い感。。

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コースはスキー場下から野営場にかけての緩やかな斜面に、畳み込まれた大腸小腸のように展開しているので、ずっとアップダウンが続く。一番下でグラウンドに出て折り返し。ここだけは平だ。

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ともかくコースを一周して車に戻る。一周4kmぐらい。こちらは走らずに歩いているのだがそれでも大分汗をかいた。
スキーをBCクロカンに履き替えてもう一回り。今度は圧雪のコースを外れて林間の雪原を歩く。同じような「ツーリング派」もいるのか、コースを外れたトレースもところどころに入っている。園地の外側はとたんに下ヤブだらけになるのは、やはり今年の雪の少なさだろう。

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BCクロカンのステップソール、滑降時はやはり抵抗になるようで、圧雪コースの下りでもあまり滑らない。中には僕同様のんびり歩くスキーっぽい人も見かけた。適当にうろついて一回り、お昼に撤収。この日は上空の雲が厚く、稜線は見えない。刈田に行くと言っていた山仲間はどうしただろうか。

立春ということで紀貫之の名歌を思い出した。三十一文字の中に一年の時間の流れを詠み込んだ、と古文の授業で習った頃は感心したものだったが、技巧が先に立っているようで、子規や茂吉にはあまり受けなかったのではないかと今は思う。

大寒も小寒も雪降らざりし 春立つけふの寂しからめも (原諾斎)

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